AI(人工知能)が世界を変える?!

CHAT GPT

2023年に話題になったものの一つに生成AIがあります。特に、CHAT GPTは大きな話題になりました。

CHAT GPTとは、人間の言葉を使って文章を作ることができるAI(人工知能)の一種です。AIとは、人間のように考えたり学んだりできるコンピューターのことです。CHAT GPTは、インターネット上にあるたくさんの文章を読んで、その中からパターンやルールを見つけ出しています。それから、自分で新しい文章を作り出すことができます。

例えば、あなたが「好きな食べ物は何ですか?」と聞くと、CHAT GPTは「私はピザが好きです」と答えることができます。もちろん、CHAT GPTは本当にピザが好きなわけではありませんが、インターネット上にある文章から、ピザが人気の食べ物だということを学んでいます。

AIの活用

CHAT GPTは近年のAIの発達の一例です。AIは様々な分野で活用されており、私たちの生活を便利にしたり楽しくしたりしてくれます。

例えば、AIは音声認識や翻訳などの言語処理を行うことができます。これによって、外国語を話す人とも簡単にコミュニケーションができるようになります。また、AIは画像や動画などのメディア処理も行うことができます。これによって、写真や映画などの作品をより美しくしたり面白くしたりすることができます。

さらに、AIは医療や教育などの社会的な分野でも活躍しています。これによって、病気の診断や治療、学習のサポートなどを行うことができます。

囲碁や将棋の分野ではAIが人間を遥かに超える実力を持っています。その結果、人間が実力をつける練習をするのにAIを活用したり、プロの対局を見るのにAIを使うことで素人でも楽しむことができるようになりました。

AIを利用することは、我々の生活を豊かにする可能性があります。

AIの悪い影響

しかし、AIには良い影響だけではなく、悪い影響もあります。例えば、AIは人間のプライバシーや個性を侵害することがあります。AIはインターネット上にある人間の情報を集めて分析することができますが、それによって人間の秘密や好みなどを知られてしまうことがあります。

また、AIは人間の仕事や役割を奪うことがあります。AIは人間よりも速く正確に仕事をすることができますが、それによって人間が失業したり価値を失ったりすることがあります。

さらに、AIは人間の倫理や道徳に反することがあります。AIは人間の感情や価値観を持っていませんが、それによって人間に対して不正や暴力を行うことがあります。

もっと単純に、AIに学校の宿題をやらせてしまうなどの使い方も考えられます。このような使い方は教育に対して悪い影響を与える恐れがあります。

さらに、「フェイク」の問題もあります。AIを利用して嘘の動画、画像などを作ることです。2023年11月にはAIを利用して岸田首相の偽の記者会見動画が作られました。また、ウクライナ戦争ではゼレンスキー大統領の偽の動画が作られるなどの情報戦が行われています。

もちろん、どのように使うのかを考えるのは私たち人間です。より良い使い方を追求する必要があります。

話題になったAIはCHAT GPTだけではありません。GOOGLE社のBARDやMICROSOFT社のBING CHAT、そのほかにも画像生成AIなど様々な分野があります。

AIと共存する社会

以上のように、CHAT GPTや他のAIは私たちの社会に様々な影響を与えています。私たちはAIの利点を享受しながらも、そのリスクや責任を忘れてはいけません。私たちはAIと共存するために、AIに対して教育や規制などを行う必要があります。

また、私たちはAIに頼り切ってしまうことで、人間らしさや個性を失わないように、自分自身や他者への尊重や思いやりを持つ必要があります。

私たちはAIと仲良くするために、コミュニケーションや協力などを行う必要があります。私たちはAIを道具として活用し、より良い未来を作るために、創造性や想像力などを発揮する必要があります。そうすればより良い世界を作ることができるでしょう。

Society 5.0

近年様々な業種で労働時間が長いなどの問題が見受けられます。これに対して労働時間の規制が強まる傾向にあります。

話題になっているのは、2024年に運送業で労働時間の規制が強まるというニュースです。運送業は長時間労働や過重労働が問題になっている業界です。規制の内容は、運転手の1日の運転時間を8時間以内にすること、休憩時間を2時間以上確保すること、週の運転時間を40時間以内にすることなどです。これらの規制は、運転手の安全や健康を守るために必要なものですが、一方で運送業界は人手不足に悩まされています。規制が強まると、さらに運転手が不足する可能性があります。

一方、近年のインターネット販売の広がりは宅配便の荷物の急増を招いています。下のグラフは2000年から2021年の宅配便の荷物数の変化です。これだけ荷物が増えると当然荷物を宅配する運転手に大きな負担がかかります。労働時間が長くなる、人手不足など様々な問題が生じました。しかし、労働時間規制はこの人手不足にさらに拍車をかける恐れがあると言われています。

宅配便に限らず、物流は社会の根幹を支える産業であると言えます。また、運転手は荷物を運ぶだけでなく、バスや電車、タクシーなども支えています。そのため、運送業界は規制に対応するために、給与や待遇の改善、効率的な配送システムの導入、自動運転技術の開発などの対策を検討しています。

ここで、自動運転という言葉が出てきましたが、ここでAIの活用がポイントになります。
AIが人の仕事を奪うと言いますが、人手不足の業界においては、人に代わって仕事をしてくれるということはとても素晴らしいことです。AIやロボット、ドローンの活用は様々な可能性を秘めていると言えるでしょう。

その先には「狩猟社会」「農耕社会」「工業社会」「情報社会」の次である「Society 5.0」があると言われています。今までの職業がなくなり、新たな職業が出てくるでしょう。どのような社会になるのか楽しみですね。

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