1.メソポタミアの自然
ヨーロッパから見て「日の上るところ」、対義語はオクシデント(日没するところ)
開放的な地形が多く、多くの民族が活躍。気候は乾燥気候が多い。
大河流域は灌漑農業が発達し、都市文明が成立 = 宗教的権威による神権政治
上記の2地域の周辺に小アジア・シリア・パレスチナ・イラン高原がある。以上の地域を合わせてオリエントとよぶ。
![](https://y-a.boy.jp/index/wp-content/uploads/2022/01/SBSZ0201-0000280-1024x790.jpg)
![](https://y-a.boy.jp/index/wp-content/uploads/2022/01/SBSZ0201-0000300-674x1024.jpg)
2.国家の成立
国家の種類
A 農耕が始まる → 一か所に定住し、多くの人が協力して農業生産 = 絶対的な指導者の登場
B 農耕ができない → 牧畜・交易で生活 = ひとりひとりの活動によって成り立つ
= 集団を守るための義務を課す以外自由な国家が成立
国家の成立
BC8000頃 農耕の開始
イェリコ(湧水)、ジャルモ(降雨) … ヨルダン川流域で略奪農法から農耕開始
BC3500頃 人口増加、村落の成立、金属器の普及(銅・青銅)
→ 私有財産制の開始、文字の成立、専門職の成立
BC3000頃 都市国家が成立
神官・戦士・職人・商人など、奴隷身分の成立 = 搾取のある不平等な社会
シュメール人
都市国家
(4 )人が国家を建設 … ウル・ウルク・ラガシュなどの都市国家
文化
ウルクの軍旗
※シュメール人都市国家間の争いで衰退 → アッカド人の侵入(開放的な地形!)
3.メソポタミアの統一
アッカド王国
BC24c シュメール人を征服、セム系
BC2150頃 滅亡
ウル第3王朝
シュメール人が復活
BC2000頃 エラム人により滅亡(イラン方面より侵入)
アムル人
BC1900頃 北西から侵入した、セム系
BC18c (11 )王 … 全メソポタミアを支配、道路の建設、治水灌漑工事
(12 )… 同害復讐法 = 「目には目を、歯には歯を」But 身分別
4.周辺民族
ヒッタイト王国
BC17c 小アジアに強力な王国を建設、初めて鉄器を使用・戦車の使用
BC1595 バビロン第一王朝を滅ぼす(ムルシリ1世)
BC13c シリアに進出、エジプト(ラムセス2世)と争う → 1269 和約(世界最古の国際条約)
カッシート王国
(14 )… 民族系統不明(インド=ヨーロッパ語族?)、都:バビロン
イラン高原西部から南メソポタミアに侵入、ヒッタイトに代わってバビロニアを支配
バビロン第3王朝を建国、エジプト、ヒッタイト、ミタンニと抗争
BC12c エラム人により滅亡
ミタンニ王国
北メソポタミアに王国を建設、被支配者階級はフルリ人?
※ このころインド=ヨーロッパ語族が世界的に移動
![](https://y-a.boy.jp/index/wp-content/uploads/2022/01/印欧.png)
![](https://y-a.boy.jp/index/wp-content/uploads/2021/08/S__647174-150x150.png)
インド=ヨーロッパ語族は南ロシアの草原地帯に住んでいた人々です。彼らは馬を飼育し、戦車を用いるようになりました。何かの拍子に(気候変動による食糧難?)、移動を開始します。そして、各地に「インド=ヨーロッパ語族」の部族が現れます。上の図で赤の矢印は紀元前1500年頃までの移動、濃い緑色の矢印はさらに紀元前1000年頃までの移動を表します。各地で「馬と戦車」を使用して強大な軍事力を持って歴史に大きなインパクトを与えます。
![](https://y-a.boy.jp/index/wp-content/uploads/2022/01/YWH1372100-357x1024.jpg)
5.古代メソポタミア文化
(16 )… 民族毎に最高神をまつり、聖塔を建設 = バビロンの主神はマルドゥク
ペルセポリス碑文 … グローテフェントが研究・読解(ペルシア語)
べヒストゥーン碑文 … ローリンソンが研究・読解(ペルシア語・アラム語・アッカド語)
ギルガメシュ叙事詩 … 古代バビロニアの英雄を主人公にした世界最古の物語
六十進法・太陰暦をシュメール人が発明(閏月を入れた太陰太陽暦の使用)
コメント