センター試験20 地理B 問題2 問題演習 2021.12.032021.12.05 12 センター試験20 問題2 1 / 6 問1 レアメタルの一つであるマンガンは,鉄鋼の生産など様々な工業で用いられてきた。次の図1は,いくつかの国におけるマンガン鉱の輸入量の推移を示したものであり,①~④は,インド,韓国,スペイン,日本のいずれかである。韓国に該当するものを,図1中の①~④のうちから一つ選べ。 ① ② ③ ④ マンガンの生産について知らなくてもあわてない。「鉄鋼」と関係があることが文章から読み取れるので、鉄鋼の生産で考えればよい。まず、日本のことはわかるようにしましょう。この3か国の中では2000年頃は1位であるはず。日本は①。一方、近年急激に伸びている④はインド。中国とインドは様々な分野で近年急激に伸びている。残ったものからスペインと韓国を選ぶ。造船で世界一を争うほどなのだから韓国のほうが上位にいる。 2 / 6 問2 水産業と水産資源に関連することがらについて述べた文として下線部が適当でないものを,次の①~④のうちから一つ選べ。 ① 1980年代後半から1990年代半ばにかけて,日本では水産物の輸入量が増加した。 ② 世界各国で水産資源の需要が高まる中で,2000年と比べて2015年の世界の漁獲量に占める養殖業の割合は増加した。 ③ 世界の好漁場の多くは,大陸棚のある海域に分布している。 ④ 日本では,排他的経済水域の設定の影響で沖合漁業の漁獲量が激減した。 排他的経済水域が設定されて影響を受けるのは遠洋漁業。このように「遠洋」「沖合」「遠洋」などのように同じカテゴリーの単語がある場合入れ替わっている可能性を疑うのは正誤判定問題の考え方の定番。 3 / 6 問3 産業構造の変化は輸出品目の内訳に反映される。次の表1は,1990年と2015年におけるシンガポールとトルコの輸出品目について,上位5品目とそれらが輸出総額に占める割合を示したものであり,ア~ウは,衣類,果実類,電気機械のいずれかである。品目名とア~ウとの正しい組合せを,下の①~⑥のうちから一つ選べ。 衣類 = ア、果実類 = イ、電気機械 = ウ 衣類 = ア、果実類 = ウ、電気機械 = イ 衣類 = イ、果実類 = ア、電気機械 = ウ 衣類 = イ、果実類 = ウ、電気機械 = ア 衣類 = ウ、果実類 = ア、電気機械 = イ 衣類 = ウ、果実類 = イ、電気機械 = ア シンガポールとトルコを比べると、シンガポールのほうが早く経済的に発展を遂げた。とすると、アはシンガポールでは早くから1位になり、トルコでは近年上がってきている。したがって機械類。逆にイは経済発展を遂げると順位が落ちるもの。したがって、衣類。ウはトルコだけにあるが、温暖なためヨーロッパ向けの果実を生産しているのがトルコ。もちろん経済発展に伴って貿易に占める割合は低下するはずである。。 4 / 6 問4 次の図2中のカ~クは,米の生産量,輸出量,輸入量のいずれかについて,上位12か国・地域とそれらが世界全体に占める割合を示したものである。項目名とカ~クとの正しい組合せを,以下の①~⑥のうちから一つ選べ。 生産量 = カ、輸出量 = キ、輸入量 = ク 生産量 = カ、輸出量 = ク、輸入量 = キ 生産量 = キ、輸出量 = カ、輸入量 = ク 生産量 = キ、輸出量 = ク、輸入量 = カ 生産量 = ク、輸出量 = カ、輸入量 = キ 生産量 = ク、輸出量 = キ、輸入量 = カ 輸出量はタイが1位になる。タイが大きい数値を示しているのはキ。これが輸出量。生産量は東アジアで大きくなる。よってク。残ったカが輸入量。 5 / 6 問5 近年,世界各地で自然環境をいかした発電方法が導入されつつある。2015年における年間発電量のうち,総発電量に占める風力の割合が20%を超える国・地域に該当するものを,次の①~④のうちから一つ選べ。 イラン カナダ 台湾 ポルトガル 風力発電が大きくなる条件を考える。偏西風が強い場所で発電量が大きくなることを考えればヨーロッパの西部だということがわかる。偏西風はヨーロッパを吹き抜け、その後山地などによって弱くなる。ユーラシア大陸では偏西風は吹いているが、強いのは上空であり、風力発電には使えないものとなる。 6 / 6 問6 経済のサービス化や知識産業化の進展の度合いは,国や地域によって異なる特徴を示す。次の表2は,いくつかの国における人口1人当たりGNI(国民総所得),人口1人当たり研究開発費*,労働人口に占める金融・保険業の従業者割合を示したものであり,①~④は,アラブ首長国連邦,スイス,日本,ハンガリーのいずれかである。日本に該当するものを,表2中の①~④のうちから一つ選べ。 *国内での研究開発に投じられた費用の総額。 ① ② ③ ④ 人口一人当たりのGNIが圧倒的に高い①はスイス。金融保険業の割合が高いことでもわかる。俗にスイス銀行というが、そのようなイメージでも持つことは大切。一方、GNIが低い④はハンガリー。残ったものが日本とUAEである。この2か国を比べたとき、日本のほうが資源が採れない国である。よって研究開発費を増やすことは国が成り立つために必要なことだと考えられる。したがって、③が日本。UAEと比べると金融・保険業の割合も高い。UAEは原油を輸出して稼げるので研究開発費は低い。 Your score is LinkedIn Facebook Twitter VKontakte
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