共通試験21 地理B 問題4 問題演習 2021.11.142021.11.28 7 Created on 11月 14, 2021 By y-a 共通試験21 問題4 1 / 7 次の図5は,2012年と2016年のアメリカ合衆国の大統領選挙における,各州*の選挙人**の数と選挙人を獲得した候補者の政党を示したものである。図5から読み取れることがらとその背景について述べた下の文章中の空欄ラとリに当てはまる語句の正しい組合せを,下の①~④のうちから一つ選べ。 *コロンビア特別区(ワシントンD. C.)を含み,アラスカ州とハワイ州を除く。 **有権者が投票で大統領選挙人を選出し,この選挙人が大統領を選出する。一部の州を除いて,各州で最も得票の多い候補者が,その州のすべての選挙人を獲得する。 図5を見ると,両時点とも民主党の候補者が選挙人を獲得した州は( ラ )に多い。この要因として,地域の産業構造の特徴や有権者の社会経済的特性などがあげられる。五大湖沿岸の地域では,2012年の民主党に代わって,2016年には共和党の候補者が選挙人を獲得した州が多く分布する。これは,グローバル化の影響で衰退したこの地域の製造業について,共和党の候補者が( リ )政策を主張したことなどが大きく影響したと考えられている。 ラ 南部や中西部 リ 移民労働力を増やす ラ 南部や中西部 リ 工場の海外移転を抑制する ラ ニューイングランドや西海岸 リ 移民労働力を増やす ラ ニューイングランドや西海岸 リ 工場の海外移転を抑制する ニューイングランドは東海岸のこと。民主党が選挙人を獲得した州は東海岸と西海岸にたくさんある。また、グローバル化で衰退した工業を復活させるには国内に工場を戻す必要がある。つまり海外移転の抑制がこれに当てはまる。トランプ大統領の「アメリカファースト」とはこのような政策である。 2 / 7 問5 次の図4は,アメリカ合衆国の各州*における都市人口率と,社会経済にかかわるいくつかの指標を示したものであり,図4中のマ~ムは,外国生まれの人口の割合,貧困水準以下の収入の人口の割合,持ち家率のいずれかである。指標名とマ~ムとの正しい組合せを,下の①~⑥のうちから一つ選べ。 *コロンビア特別区(ワシントンD. C.)を含み,アラスカ州とハワイ州を除く。 ① ② ③ ④ ⑤ ⑥ まず、西海岸はアジア系が多く、メキシコとの国境方面はヒスパニックが多いことからマが外国生まれの人口の割合だということがわかる。 次に、貧困水準以下の収入の人口の割合が高ければ持家率は低くなるはずである。メキシコ湾岸を見ると、ムが高位でミが低位である。ここから、ムが貧困割合、ミが持家率とわかる。また、ミを見ると農業地帯で高くなっている。農家は持家率が高いということも考えることができる。 3 / 7 問4 次の図3は,ミシガン州とワシントン州の州全体,およびミシガン州とワシントン州の人口最大都市であるデトロイト市とシアトル市における,人種・民族別人口割合を示したものである。図3中のタとチは,ミシガン州とワシントン州のいずれか,JとKは,州全体と人口最大都市のいずれかである。ミシガン州の州全体に該当するものを,図3中の①~④のうちから一つ選べ。 ① ② ③ ④ まず、立地を考える。ワシントン州は太平洋岸なので、アジア系が多いはず。すると、チがワシントン州になる。アジア系で最も多いのは中国系であろう。中国系の移民は伝統的に都市に居住し、商業に従事した人後多い。また、現在においても留学生などが多い。(一方、ヒスパニックは農業従事者が多いのが特色。)以上のことから、JとKを比べたときにアジア系の割合はKのほうが多い。よって、Kが最大都市のもの、Jが州全体ということがわかる。 以上のことから、ミシガン州全体は①ということが言える。 また、ミシガン州の最大都市はデトロイト。自動車工業がさかんで黒人労働者がおおことで知られている。そこから、デトロイトが③、ミシガン州全体が①という考え方もできる。 4 / 7 問3 図1中のミシガン州とワシントン州は,ほぼ同緯度に位置しており,面積もほぼ同じである。次の図2中のサとシは,図1中のXとYのいずれかの地点における月平均気温と月降水量をハイサーグラフで示したものである。また,下の表2中のGとHは,ミシガン州とワシントン州のいずれかにおける小麦とテンサイの年間生産量を示したものである。地点Xに該当するハイサーグラフとワシントン州に該当する作物の年間生産量との正しい組合せを,一つ選べ。 降水量 = サ 生産量 = G 降水量 = サ 生産量 = H 降水量 = シ 生産量 = G 降水量 = シ 生産量 = H ワシントン州は海洋性気候、ミシガン州は五大湖があるとはいえ内陸性気候。よって、ワシントン州は年較差が小さいものを選べばよい。 テンサイ(甜菜 = 砂糖だいこん、ビート)は近年センター試験でとても出題が多い。資料を確認してほしいが、いずれにしろ寒い地方の作物である。ということは、冬に寒いミシガンのほうが生産量が多いことが予想できる。すると、テンサイの生産量が少ないGがワシントン州。 5 / 7 次の表1は,図1中に示したいくつかの州における取水量の水源別の割合と使用目的別の割合を示したものであり,表1中のカ~クは,テキサス州,ネブラスカ州,マサチューセッツ州のいずれかである。州名とカ~クとの正しい組合せを,下の①~⑥のうちから一つ選べ。 ① ② ③ ④ ⑤ ⑥ 州の位置を覚えている必要はない。このような知識を問うわけではないのが共通試験の地理。先ほどの問題でも述べた通り、アメリカは北東部から発展していった。つまり、人口の多い大都市は東岸に集中しているはず。マサチューセッツが最も人口が多いということに気が付くと、生活用水が一番多いキがマサチューセッツ。また、ネブラスカ州の位置が農業がさかんなところ(グレートプレーンズやプレーリー)にあたることが分かれば、農業用水が多いカがネブラスカ州だとわかる。テキサス州はメキシコ湾岸にあり新興の工業地帯。現在はハイテク産業、宇宙・航空産業、情報通信産業などがさかんなところ。よって、子業用水が多いところからクと判断できる。 ネブラスカ州については、地下水の利用が多いことからセンターピボットを想像してもよい。 6 / 7 問1 (1) 図1中のア~エの地点と矢印のうち,1950年の人口分布の重心と2010年の重心への移動方向を示したものとして最も適当なものを,一つ選べ。 ア イ ウ エ アメリカで最初に発達したのは北東部。そして、だんだんとメキシコ湾岸方面や西部に伸びてきたという経緯がある。これは現代でも同じである。したがって北東から南西へという矢印を選べばよい。 7 / 7 (2) (1)で示された,1950年から2010年にかけての重心の移動が生じた要因として最も適当なものを,一つ選べ。 安価な労働力を指向した工場の進出と先端技術産業の成長 製鉄業や自動車産業の成長と雇用の増加 大陸横断鉄道の開通と開拓の進展 農村部から大都市圏への大規模な人口の移動 現代のものを選ぶので、「先端技術産業の成長」を選べばよい。その他の選択肢はそれ以前のもの。 Your score is The average score is 22% LinkedIn Facebook Twitter VKontakte 0% Restart quiz
コメント