4 進む少子高齢化と人口減少

少子化とは?

 少子化とは、赤ちゃんが生まれる数が減ることを指します。
 具体的には、1人の女性が一生のうちに産む子どもの平均数(合計特殊出生率)が減少していることが問題となっています。
 日本では、1940年代後半の「ベビーブーム」の時代にはたくさんの赤ちゃんが生まれていましたが、その後、だんだんと合計特殊出生率が下がり、現在では平均して1.3人前後となっています。
 これは、人口を維持するために必要な2.07人を大きく下回っています。

人口減少社会とは?

 人口減少社会とは、国全体の人口が減っていく社会のことです。
 少子化とともに、長生きする人が増えることで「高齢化」が進み、若い世代が少なくなります。その結果、亡くなる人の数が生まれる人の数を上回るようになり、総人口が減っていくのです。
 日本では、2008年をピークに人口が減少し始めました。現在の日本の人口は約1億2,500万人ですが、将来的にはさらに減ると予想されています。

少子化と人口減少が起きる理由

少子化の原因

  • 結婚する人が減っている
    ●●●化と呼ばれます。
    特に若い世代の結婚率が下がっています。
    その理由として、仕事が忙しかったり、経済的な不安があったりします。
    また、結婚する年齢が高くなる●●●化も原因の一つと言われています。
  • 子育ての負担が大きい
    子どもを育てるためにはお金や時間がかかります。
    特に、教育費や保育サービスの不足が大きな課題です。
  • 女性の社会進出
    女性が仕事を続けるために結婚や出産を先送りする傾向があります。

少子化の結果、高齢者の割合が高くなります。これを高齢化と言います。高齢者の割合が7%以上になった社会を●●●社会、14%以上になると●●●社会、21%以上になると●●●社会と呼びます。日本の高齢者の割合は29%もあり、超高齢社会を軽く超えています。今後さらに高齢者の割合は高くなると予想されています。

人口減少の背景

 少子化の影響によってどのような影響があるでしょうか。生まれる子どもの数が減ることで、次の世代の人口がどんどん少なくなります。高齢化による影響も考えてみましょう。医療の進歩や生活水準の向上によって、寿命が延びています。その結果、亡くなる人の数は一定でも、生まれる人が減るために人口が減少しています。

少子化と人口減少の問題点

 働く世代が減る、つまり、生産年齢人口が減り労働力が不足することや、ものを買う人が減ることで企業が儲からなくなります。これは交通機関などにも当てはまります。つまり、日本経済全体が小さくなっていくということです。さらに、働いて税金を納める人が少なくなるため、社会全体のお金のバランスが崩れます。これにより、高齢者を支える年金や医療費が不足する可能性があります。

 地域社会が衰退していく恐れもあります。人口が減ることで、学校や病院、商店が閉じる地域が増えます。これを過疎化といいます。特に、人口の50%以上が高齢者という場所を「●●●」と呼びます。限界集落は地方だけでなく、東京でも団地などを中心に見られます。今後は高度経済成長期に作られた●●●なども限界集落化していく恐れがあります。

少子化と人口減少への取り組み

 このような状況に国も手をこまねいているわけではありません。岸田首相(当時)は「異次元の少子化対策」を打ち出しました。実際に行われていることとしては以下のようなものがあります。
 まず、子育て支援です。保育園や幼稚園の整備、育児休暇制度の充実、児童手当の支給など、子育ての負担を減らす政策があります。また、働き方改革も挙げられます。女性が働きながら子育てしやすい環境を作るため、テレワークの普及や短時間勤務制度の推進が進められています。地方活性化の取り組みも重要です。若い世代が地方で暮らしやすいように、仕事や住居を支援する取り組みが行われています。

外国人労働者と移民問題

 日本では少子高齢化が進み、労働力不足が大きな問題になっています。この問題に対処するため、外国人労働者の受け入れについて議論が行われています。

外国人労働者受け入れの背景

 日本の人口は減少を続けており、特に働き手となる15歳から64歳までの人口が大きく減っています。そのため、介護や建設、農業などの分野で人手不足が深刻化しています。

外国人労働者の受け入れ例

EPA(経済連携協定)による介護士の受け入れ

 日本は東南アジアの国々と●●●=経済連携協定を結び、●●●候補者を受け入れています。例えば、インドネシア、フィリピン、ベトナムから多くの候補者が来日し、日本の介護施設で働きながら資格取得を目指しています。

群馬県太田市の例

 群馬県太田市では、自動車関連の工場で働くブラジル人労働者が多く暮らしています。その他にも、太田市には60カ国以上から労働者が集まっており、多文化共生の街として知られています。

文化的な摩擦と課題

 外国人労働者の増加に伴い、文化や習慣の違いによるトラブルも起きています。例えば挨拶の習慣の違い、仕事に対する考え方の違い、コミュニケーションの問題などが挙げられます。これが対立に発展すると社会的に大きな問題になります。

ヘイトスピーチの問題

 残念ながら、外国人に対する差別的な言動●●●も問題になっています。例えば、埼玉県川口市の芝園団地では、中国人住民が多いことを理由に、差別的な言動を行うグループが押し掛けるという事件がありました。その他にも、川口市はクルド人が多いということでも知られています。外国人による犯罪などにより、それが民族対立に発展しているという残念な状況が生じています。

 こうした問題に対処するため、お互いの文化を理解し尊重し合うことが大切です。また、ヘイトスピーチのような差別的な行為は許されないということを、社会全体で認識する必要があります。

 外国人労働者の受け入れは、日本の労働力不足を解決する一つの方法かもしれません。しかし、同時に新しい課題も生まれています。これからの日本社会がどうあるべきか、みんなで考えていく必要があります。

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24-4 進む少子化

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少子化とは何を指しますか?

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税金を納める人が少なくなることで、何が不足する可能性がありますか?

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高度経済成長期に作られたもので、今後限界集落化する恐れがあるものは何ですか?

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EPAによって日本が受け入れている外国人労働者の例は何ですか?

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結婚する年齢が高くなることを何と言いますか?

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日本でベビーブームがあったのはいつ頃ですか?

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高齢者の割合が14%以上の社会を何と言いますか?

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現在の日本の合計特殊出生率はどのくらいですか?

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子育て支援策の例を3つ挙げてください。

10 / 10

外国人に対する差別的な言動を何と言いますか?

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