3-13 村落・都市

地理3

【村落の立地】

・ 扇状地

谷水の得られる扇頂 = 谷口集落、(1      )がみられる扇端に立地
扇央は耕地となる … かつては桑畑、現在は果樹園など

・ 洪積台地

※ 洪積台地とは更新世に堆積によってできた平地が隆起してできた台地のこと
水を得るのが難しいので、開発が始まるのは遅かった → (2      )など水が得られるところの開発が進む

・ 氾濫原

洪水を避ける(3      )の上に発達
周囲を人口の堤防に囲まれた集落である(4      )が発達 = 濃尾平野

・ 海岸平野

漁具置き場の浜小屋が(5      )集落となる = 九十九里平野

浜堤(砂が溜まってできた微高地)が海岸線と平行につくられる

→ そこに集落ができる(親集落)

→ その海側に浜堤ができ、そこに新しい集落がつくられる(子集落)

→ さらにその海側に浜堤ができ、そこに漁具置き場と集落ができる

【村落の形態】

どのようにできるか?
地形上の制約 → 自然堤防上、湧水のあるところなど
計画的に作られる → 国家等の政策による
共同作業をする場所・共同防衛に都合のいい場所

(6      )… 不規則な塊上の集落。街道の交点や湧水地帯など = 条里集落、環濠集落等
(7      )… 中央の広場や教会を囲んで円形に家が並ぶ集落。夜間、広場に家畜を集める
= エルベ川以東のスラブ民族(ドイツやポーランド)に発達した
(8      )… 河川沿いの自然堤防上(洪水を避けられる)や山麓の(1      )帯にみられる。
道路は後から作られた場合が多い。
(9      )… 道路に沿った集落。民家の密集度は低い。
江戸時代の神殿集落やドイツの林地村にみられる。民家の背後に短冊状の耕地がある。
(10      )… 街道に沿って民家が密集した集落 = 市場町や宿場町

(11      )… 広い地域に民家が点々と散在している村落
水が得られること、(12      )が良いことが成立条件
(13      )平野(富山県)では、フェーン現象によるカジノ延焼防止、一揆を防ぐ(謀議の防止)も要因
出雲平野、大井川下流(静岡)、(14      )村、アメリカの(15      )制の村など

【日本の村落】

1.古代

(16      )集落 … 律令制のもと、(17      )状の地割を行う。奈良盆地など

2.中世

垣内集落 … 土塀、生垣、濠で囲まれた集落。起源は古代だが中世に多く成立。濠によるものは(18      )集落ともいう。濠は防衛、灌漑、排水、水運にも利用。奈良盆地に多い。

荘園集落 … 領主雌雄の開墾地から発生。地主の名主が開墾し、「~丸」の地名を残す = (19      )村、地方豪族の館(屋敷)を中心に集まり、「舘」「根古屋」「土居」の地名を残す(20      )村、寺や神社を中心に農民が開拓し「寺田」「寺内」「神田」「神戸」の地名を残す(21      )村など

(22      )村 … 山間地に中世の落ち武者などが定住し阿村。五家荘(熊本)、椎葉・米良荘(宮崎)、祖谷(徳島)、五箇山(富山)、白川郷(岐阜)など

3.近世

(23      )集落 … 江戸時代に人口増加に対し、各藩が奨励し開墾された水田を新田という。ここにできた集落。洪積台地、低湿地、浅い海の干拓等によって成立、火山のふもと、扇状地。「新田」「新開」などの地名を残す。
武蔵野台地の三富新田(=洪積台地)、有明海や児島湾(岡山)

4.近現代

(24      )… 北海道の開拓と防衛、士族授産のために明治7年から入植開始。琴似村を最初に石狩平野と上川盆地を中心に広がる。アメリカの(15      )制に倣った(17      )状の地割。

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村落

1 / 11

エルベ川以東のスラブ系民族の居住地に多くみられる,中央の広場を囲んで家屋が環状に並んでいる集落を何というか。

2 / 11

富山県西部,庄川が形成する扇状地性の平野で,典型的な散村がみられる平野を何というか。

3 / 11

防御や灌漑のために濠を周囲にめぐらした集落を何というか。

4 / 11

広い地域を経緯線方向に碁盤目状の地割をし,散村をつくったアメリカ合衆国やカナダの公有地分割制度を何というか。

5 / 11

木曽川・長良川・揖斐川の木曽3川が合流する濃尾平野西南部など,河川の下流部の低湿地にみられ,洪水を防ぐために人工の堤防に周囲を囲まれた集落を何というか。

6 / 11

集村の対語で,家屋が1戸ずつ分散している村落の形態を何というか。

7 / 11

大化改新によって制定された班田収授法に基づいて,道路や灌漑水路などが碁盤目状に配置された,奈良盆地などに多くみられる日本最古の計画的な村落を何というか。

8 / 11

江戸時代に,人口増加や土木技術の発達を背景に,台地や低湿地などに新しく開拓された田畑を基盤としてできた村落を何というか。

9 / 11

九十九里浜沿岸に典型的にみられ,もともと漁具などを収納しておくためにつくられた小屋へ,親村の人口増加や分家などで人々が定住することからできた集落を何というか。

10 / 11

輪中集落の住居にみられ,敷地内に盛り土した一段高いところに建て,洪水時の避難用に緊急物資や生活用品を常備しておく家屋を何というか。

11 / 11

明治時代に,北海道の開拓と防備,あるいは失業士族への授産のためにつくられた,碁盤目状の道路をもつ村落を何というか。

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