同じ地域に住んでいる人々が同じようなものを使い、同じような行為をする。その結果、言語・習慣・規範・価値観・宗教などが共通してくる。これを地域の文化という。
衣服の目的 … 暑さ・寒さから身を守ること
→ その地域の気候によって形状が変わる、材質は採れるものによって変化
① 獣皮革による衣服
- 遊牧や狩猟で獣皮がとれる地域に多い
(例)モンゴルでは、デールという上着を着る。夏用は絹やナイロンでできており、乾燥帯であるモンゴルの日差しや砂埃を防ぐ。冬用は裏地が羊の皮でできており、防寒の役割がある。ウムドゥというズボンを履き、ゴタルという膝までの高さがあり、つま先が反っている靴を履く。ウムドゥとゴタルも冬用は羊の皮でできている。
- 動物の毛を加工して作る。ラクダ、ヤギ、羊、ウサギなどから毛をとる。
- ヨーロッパを中心に気候に関係なく各地に広がっている。
- 保温性に優れている
- 温暖な綿花の産地である中国・インド・中央アジアからアフリカの赤道以北に広がる
- 吸水性に優れている
- 中国で始まりシルクロードを通してヨーロッパに伝わる。日本でも生産。
- 通気性がよく、軽くて手触りもよい。天然繊維の王様と呼ばれる。
⑤ 各地の伝統的衣装
このような伝統的衣装は、今でも日常で着用されている場合もある。ベトナムのアオザイなどは学校の制服になっていたりする。一方、仕事をするときはスーツ着用が一般的になり、普段着もジーパンやTシャツなどが世界的に広まっている。
その結果、伝統的衣装は冠婚葬祭など特別な時に着るものになっている地域もある。
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世界の民族衣装が私たちの身の回りにもある。例えばインターネットでポンチョと検索してみると、ファッション用のポンチョやレインコートとしてのポンチョがたくさん出てくる。ディズニーランドでミッキーマウスのポンチョを購入したことのある人もいるだろう。女性がビーチでカバーアップとして着用するパレオももとはタヒチの女性の民族衣装。
民族衣装が起源となっている洋服はほかにもあるかも。機会があったら調べてみましょう。
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