2-41 新興国の工業

地理2

韓国

1970年代までは繊維など軽工業中心

1980年代から重化学工業が発展

≪ 京仁工業地域 ≫

(1      )

首都、総合工業地域

繊維・機械・科学

(2      )=仁川

大規模な空港

≪ 南東沿岸工業地域 ≫

(3      )=釜山

韓国第2の都市、ハブ港

鉄鋼・自動車・造船・電子機器

(4      )=蔚山

石油化学コンビナート、造船

(5      )=浦項

日本の援助による鉄工所

  • 韓国にはサムスンという大企業がある。半導体では世界第二位、スマートフォンでは世界第一位をほこる。
  • ヒュンダイ財閥などを中心に自動車の生産もさかん。生産台数は世界5位、輸出台数も世界5位。

(生産台数1位 中国、2位 アメリカ、3位 日本、4位 インド)

(輸出台数1位 フランス、2位 日本、3位 ドイツ、4位 アメリカ)

輸出台数でフランスが1位になるのは、意外ですね。フランスの生産台数に対する輸出割合を見ると280%を超えます。つまり作った台数以上に輸出していると言うこと。こんなことあるのかと思うかもしれませんが、輸入したものをそのまま輸出しているからこう言うことが起こります。フランスはヨーロッパにおける自動車の集積地なのです。各国で作られた自動車はフランスに集められ、そこから輸出されます。チェコなどは輸出相手として有名です。このような事情でフランスが輸出台数1位になるのです。

ベトナム

かつては旧ソ連の援助を受けて社会主義経済化を進めてきた。しかし、1980年代に経済は悪化。

1986年に(6      =ベトナム語で刷新)政策を展開。中国型の社会主義市場経済を目指した。

その結果1990年代に入ると経済は大きく発展。日本やアジアNIEs、欧米の資本が導入された。

発展の要因

  • 人口が多いこと(7900万人)
  • 石油・石炭資源が豊富であること
東南アジア諸国の一人あたりGNI

インド

1850年代に近代的綿工業がおこる

1890年代にインド製鉄という会社が設立される

1910年代からタタ製鉄が生産を開始

独立後政府主導で工業化が推進されるも停滞

1980年代から自由化政策がとられ、90年代から本格化

海外からの直接投資によって現在大きく変わっている

(7      )

ベンガル湾沿岸の都市。ジュート(黄麻)を原料としたジュート工業=繊維工業がさかん

(8      )

デカン高原で栽培される綿花を利用した綿織物工業がさかん

(9      )

チェンナイの西部の都市。もともとはデカン高原の避暑地であったが、近年先端技術産業が発達。「インドのシリコンバレー」と呼ばれる。

インドでIT産業がさかんになった理由

① 理数系を幼少期から伸ばし、高等教育まで発展している → インド工科大学など
② イギリスの植民地であったため英語が広く普及している
③ アメリカと昼夜が逆転する時差 → 顧客はアメリカが多かった
④ カースト制度 … 差別的な社会制度

ブラジル

ブラジル北部のアマゾン川流域で開発が進んでいる。(10      )や(11      )などのハイウェイが1970年代に完成。パンアメリカハイウェイも建設中。

(12      )… アマゾン川中流の河港。自由貿易地域に指定され、電子産業、精密機械工業が発展

ブラジルは(13      )の先進国である。さとうきびを原料とした(14      )の生産がさかん。

→ 世界のエタノール生産の4割がブラジル

メキシコ

1億2700万人の人口(平均年齢は30歳未満!)と安い労働力、アメリカと隣接している立地を活かし、自動車工業などがさかん

また、様々な自由貿易協定(FTA)を締結

日本・EUなど様々な地域・国と自由貿易協定を結ぶ

NAFTA(北米自由貿易協定)は2020年にUSMCAとなった

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