2-37 ヨーロッパの工業

地理2

イギリス

18世紀 世界初の(1       )

<蒸気機関、軽工業>

→ 「世界の工場」となる

19世紀後半 第二次産業革命

<石油と電気、重化学工業>

→ アメリカ・ドイツに後れを取る

第二次世界大戦後

社会保障制度の充実

→ 産業の競争力が失われる

<イギリス病>

1980年代 サッチャー首相の新自由主義

→ イギリス病の克服

① ランカシャー地方

ランカシャー炭田を中心に発達

(2       )… 綿工業

(3      )… 港町(現在は造船)

  • ペニン山脈の西側で、偏西風がペニン山脈にあたるときに降水。湿度が高いので、綿糸が切れにくい。

② ヨークシャー地方

リーズ … 毛織物工業

  • ペニン山脈の東側で降水量が少なく、牧羊がさかんになる。

③ ミッドランド地方

(4      )… バーミンガム鉄山とミッドランド炭田によって鉄鋼業が発展

④ ロンドン

(5      )… イギリスの首都、知識集約型産業がさかん、金融街(シティ)

⑤ スコットランド

(6      ) … スコットランド炭田を中心に綿工業・造船が発展

エディンバラ … スコットランドの首都、出版印刷

⑥ 北東イングランド

ニューカッスル

ミドルズブラ … フィンランドのエコフィスク油田からパイプラン、石油関連産業

⑦ サウスウェールズ

サウスウェールズ炭田の石炭

カーディフ … 製鉄・機械

ドイツ

ルール工業地帯

ヨーロッパ最大の工業地帯、内陸に位置するが、(7      )の石炭と(8      )の水運によって発展

エッセン・ドルトムント・デュースブルクなどで鉄鋼業

デュッセルドルフ … 外国企業の進出

ゾーリンゲン … 刃物

② マイン・ドナウ運河

ライン川の支流のマイン川とドナウ川を結ぶ運河。ライン川の水運はスイスのバーゼルからフランスとドイツの国境を流れ、オランダのロッテルダムの(9      )=EUの玄関口で北海とつながる。一方、ドナウ川はドイツ南部から東ヨーロッパ諸国を通り黒海へそそぐ。この運河によって東西ヨーロッパが水運でつながり、移動がスムーズになった。

オランダ

(9      )… ライン川河口、輸入石油による石油化学コンビナート

フランス

パリ周辺に工業が集中。総合工業地域となっている → パリ一極集中
近年は臨海工業地域も発達

ロレーヌ地方

(10      )… かつてはこの地域で産出する鉄鉱石とザール炭田の石炭を結び付け、鉄鋼業がさかんだった。現在では鉄鉱石も石炭も輸入している。

臨海部

臨海部にも鉄鋼業が発展してきた

ダンケルク … ドーバー海峡に面している

フォス … 地中海に面している

原子力発電

フランスは原子力発電がさかん(80%弱)

航空機

(11      )… エアバス社の組み立て工場

ワインの醸造

ブドウの産地に対応して特色あるワイン醸造業が発展

シャンパーニュ地方 … ケスタの斜面を利用して栽培されたブドウでワインを醸造

ブルゴーニュ、ロワール、ローヌなどの山地も有名

スイス

高い技術と品質の優れた付加価値の高い製品

→ ジュラ山脈東麓のヌーシャテルを中心に時計工業

→ チューリッヒやバーゼルに各種の工業

イタリア

(12      )… 北部は工業が発展しているが、南部は農業が中心。よって、生活水準の高い北部に対して、南部は所得水準が低くなっている。現在、南部にも工業を誘致して格差を解消する努力が続けられている。

工業の三角地帯

ミラノ・トリノ・ジェノヴァを結ぶ工業が発達した地域。工業の三角地帯という。この南東にあるのがパダノ・ヴェネタ平野

(13      )… イタリア最大の工業都市。古くから絹織物が有名でファッション関連産業が有名

(14      )… 自動車会社の企業城下町(フィアット)

(15      )… 地中海に面する貿易港。鉄鋼・石油化学

イタリアの工業文化

(16      )=第三のイタリア

ヴェネツィア・ボローニャ・フィレンツェなど。繊維・皮革・宝飾・家具など技術を持った職人、中小工業が多い地域で独自の工業的文化を持つ。近代工業中心の北部と農業中心の南部と区別する。

ポーランドとチェコ

国境をなすスデーティ山脈は古期造山帯で良質な石炭を産出

→ ポーランド側のシロンスク地方とチェコのボヘミア地方で工業が発達

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ヨーロッパの工業

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次の文①〜③は、図1中のA〜Cの地域における工業の特徴について述べたものである。①〜③とA〜Cとの正しい組み合わせを、次の中から選べ。

① 国内で採掘された原油を活用した石油精製工業が立地している
② 国際分業による航空機生産の拠点となっている
③ 付加価値の高い皮革製品や繊維製品を生産する企業が集積している

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ヨーロッパの工業

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ガロンヌ川中流の商工業都市で,繊維・機械・化学工業が発達し,とくに航空機工業で知られる都市はどこか。

2 / 15

フランスと結ぶアルプス越えの要地で,自動車工業が発達するほか,繊維・ゴム・機械・航空機などの工業も盛んなイタリア北部の都市はどこか。

3 / 15

ペニン山脈の西麓に位置し,綿工業を中心として産業革命発祥の地となり,現在では機械・化学工業などのほか,先端技術産業も発達している工業地域はどこか。

4 / 15

ライン川下流地域に位置するヨーロッパ最大の工業地域で,良質な石炭と水運を背景に,鉄鋼・機械・化学などの重工業が発達した工業地域はどこか。

5 / 15

ランカシャー地方の都市で、産業革命発祥の地となったこの地方の中心都市で,綿工業で有名なほか,現在では機械・化学・鉄鋼などの工業が発達。最近ではハイテク産業もみられる。運河によってアイリッシュ海と結ばれる都市はどこか。

6 / 15

ボローニャ・ヴェネツィア・フィレンツェなど中世以来の伝統的な技術をもつ職人たちが集積したところで,近代工業の発達した北部,農業中心の南部に対して,この地域のことを何というか。

7 / 15

パダノ=ヴェネタ平野の北部に位置し,豊富な水力発電と湧水を利用して,絹工業などの繊維をはじめ機械・化学・食品などの工業が発達したイタリア北部の都市はどこか。

8 / 15

ランカシャー地方で、マージー川河口に位置するイギリス有数の貿易港で,製粉・製糖業のほか,各種の機械工業が発達している都市はどこか。

9 / 15

フランス最大の都市で,自動車・航空機・食品・繊維のほか,化粧品・装飾品などの大都市型工業の発達が著しい都市はどこか。

10 / 15

イギリス最大の人口をもつ都市を中心とし,衣服・出版・皮革・化学・食品など,大都市型の総合工業地域となっているのはどこか。

11 / 15

イギリス南西部からベネルクス3国,ルール工業地帯,ライン川流域を経て,イタリア北部にかけての各種工業が発達する地域を,ある果物の形にたとえて何というか。

12 / 15

ペニン山脈東麓に位置し,リーズやブラッドフォードを中心として炭田を背景に毛織物工業をはじめ鉄鋼業・自動車工業のほか,先端技術産業も発達する工業地域はどこか。

13 / 15

ECの玄関口の中継貿易港として,1958年,新マース川河口に着工されたオランダの港湾地区を何というか。

14 / 15

地中海に面するイタリア有数の貿易港で,輸入原料による鉄鋼・造船・化学などの工業が発達。先端技術産業の導入が図られ,ミラノ・トリノとともに工業三角地帯の一角をなしているイタリア北部の都市はどこか。

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イングランド北東部ティーズ川河口付近にある工業都市で,鉄鋼業のほか,北海油田からパイプラインが通じ,精油・化学工業が発達しているのはどこか。

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