【電力の利用】
電力 = 二次エネルギー(エネルギーからつくるエネルギー)の代表
総発電量の7割を占める。石炭資源に恵まれた国に多く、電力の生産・消費は経済規模の規模と対応する。
大河川があり、水資源に恵まれた国に多い
石油資源の乏しい国に多い
![](https://y-a.boy.jp/index/wp-content/uploads/2022/01/AF153-05-4c-1024x821.png)
石炭の割合が多い国 … (4 )が67.9%、(5 )が74.0%
天然ガスの割合が多い国 … (7 )が47.5%、(8 )が47.7%
水力の割合が多い国 … (10 )が59.5%、(11 )が62.9%
2011年の福島の原子力発電所の事故をうけて、2022年までに原子力発電を停止することを決定。
もともとドイツは世界第8位の石炭産出国であるため、石炭での発電割合が高い。しかし、原子力発電の廃止と同時に、再生可能エネルギーの割合を2014年の段階で28%だったものを、2035年までに55~60%に高めることを目指している。
北海に油田・ガス田を有している資源大国(イギリスも同様)。天然ガスの生産量は世界第7位。しかし、水力発電の割合が高く(95%)、石炭・石油・天然ガスを合わせた火力発電の割合はわずか1.9%しかない。ノルウェーの石油・天然ガスの多くはイギリスに輸出されており、外貨獲得の手段となっている。
水力発電がさかんな地域
北欧地域は一人当たりの電力消費量が高い地域(寒冷地で暖房が必要)。このような地域は自然に恵まれているため水力発電がさかんになる。アイスランド(69.7%)、ノルウェー(95.0%)、スウェーデン(38.7%)、フィンランド(19.0%)。同じような条件では、カナダ(59.0%)、スイス(54.6%)などがある。
火力発電がさかんな地域
アジア・太平洋地域は火力発電の割合が高い。
石炭産出量世界1位の中国、2位のインド、4位のインドネシアは石炭火力発電が主力。
天然ガス産出量3位のイラン、9位のサウジアラビア、産油国であるエジプトやマレーシアでは天然ガスと石油が主力。また、日本、韓国、台湾、タイといった資源非産出国は輸入石炭・天然ガスによる火力発電が主流。
日本・韓国・台湾は自前のエネルギーとして原子力発電を推進していたが、福島の原子力発電所の事故を経て台湾は2025年までに原子力発電を全廃し、太陽光と風力で補うことを決定。韓国も2017年の文在寅政権になってから脱原発・脱石炭へと舵を切っている。
原子力発電所の事故
1952 カナダ チョークリバー発電所事故 レベル5
1957 イギリス ウィンズケール原子炉火災事故 レベル5、33人以上が死亡
1957 ロシア キュシュテム ウラル核惨事 レベル6、死者数千人?
1979 アメリカ スリーマイル島発電所事故 レベル5、初のメルトダウン
1980 フランス サン=ローラン=デ=ゾー原子力発電所事故 レベル4
1986 ロシア チェルノブイリ原子力発電所事故 レベル7、死者4000人
1987 ブラジル ゴイアニア被ばく事故 レベル5、4名死亡
1990 スペイン サラゴサ 放射線治療事故 11名死亡
1999 日本 東海村 JCO 臨界事故 レベル4、2人死亡
2011 日本 福島第一原子力発電所事故 レベル7
![](https://y-a.boy.jp/index/wp-content/uploads/2022/01/AF154-11-4c-990x1024.png)
![](https://y-a.boy.jp/index/wp-content/uploads/2022/01/AF155-14-4c-1024x773.png)
![](https://y-a.boy.jp/index/wp-content/uploads/2022/01/AF155-15-4c-1024x733.png)
![](http://y-a.boy.jp/index/wp-content/uploads/2023/11/スクリーンショット-2023-11-28-16.39.39-924x1024.png)
コメント