エネルギー供給の推移
産業革命以前 … 人力・畜力・水力・風力・薪炭などを利用
- 石炭よりエネルギー効率がいい
- 西アジアを中心に油田の開発が進んだ
= (3 )… 石油の消費が石炭の消費を上回った(1960年代)
→ 近年は新エネルギー、再生可能エネルギーの供給量が増加傾向
- 要点ノートp70 世界の一次エネルギー生産の表を参照のこと



石炭
古期造山帯に多く埋蔵されている
(アメリカ東部のアパラチア山脈、オーストラリア東部のグレートディバイディング山脈、アフリカ南東部のドラケンスバーグ山脈等)

※ 要点ノートp71 作業3を参照のこと
地中に埋没した植物が地熱や圧力により炭化したもの
石炭は石油に比べて埋蔵量が多く、安定供給が可能な資源である。
よって、石油危機以降石炭が見直されている。
現在:(5 )の燃料、(6 )の原料コークスなどとして利用 → 生産量・消費量増加
主要産出国 … (7 )・インド・インドネシア・(8 )・(9 )など
主要輸入国 … (12 )・インド・(13 )・韓国・オランダなど
コラム:石炭火力発電の課題
石油危機以降、安価で埋蔵量も豊富な石炭は、火力発電の燃料として見直されました(石炭ルネサンス)。しかし、石炭の利用には大きな課題があります。
- 地球温暖化の加速 石炭は、石油や天然ガスに比べて、燃焼時に発生するCO2(二酸化炭素)の排出量が最も多い化石燃料です。これが地球温暖化の主な原因とされています。
- 大気汚染 燃焼時に硫黄酸化物(SOx)や窒素酸化物(NOx)といった大気汚染物質を排出します。これらは酸性雨や、PM2.5(微小粒子状物質)の原因となります。
このため、近年では世界的に「脱石炭」の動きが加速しています。発電効率を高めたIGCC(石炭ガス化複合発電)や、排出したCO2を集めて地中に貯留するCCUSといった新技術の開発も進められていますが、根本的な解決には至っていません。
石油
大昔のプランクトンなど、水中の微生物の死骸が海底に沈み、地熱の働きや死骸の上に堆積した土砂の圧力で可燃性の液体になったもの
新期造山帯とその周辺から多く産出される

- 埋蔵量の約50%は西アジア
- 日本の輸入相手国は60%がサウジアラビア
- アメリカは産出量も多いが消費量も多いので輸入国である
確認埋蔵量は近年増加中。採掘技術の向上などが理由 … (20 )(21 )
可採年数は50年ほどで石炭などより短い
燃料になるほか、石油化学工業の原料にもなる。原油は精製して使用。
コラム:OPECと石油危機
OPEC(石油輸出国機構)は、石油の生産量や価格を調整し、産油国の利益を守るために結成された組織です。西アジア諸国(サウジアラビア、イラク、イランなど)やベネズエラ、ナイジェリアなどが加盟しています。
1973年、イスラエルとアラブ諸国との間で第四次中東戦争が勃発しました。この時、アラブの産油国は、イスラエルを支援する国々(アメリカや日本、オランダなど)への石油輸出を停止・削減しました。
これにより、世界中で石油の供給が不足し、価格が約4倍に高騰(こうとう)しました。これが石油危機です。石油は「政治的な資源(戦略資源)」として使われ、それまで石油に依存しきっていた先進国経済は大きな打撃を受けました。
天然ガス
燃焼時に発生するCO2の排出量は石油や石炭よりも少ない。硫黄酸化物を排出しないことからも、環境負荷の少ないクリーンなエネルギーとされる。
日本の輸入相手 … オーストラリア・マレーシア・カタール
輸送時には天然ガスを液体にし(‐162℃に冷却すると体積が600分の1になる!)、LNG船で輸送
コラム:エネルギー地図を変えた「シェール革命」
2000年代後半、アメリカで「シェール革命」が起こりました。これは、「水圧破砕法(すいあつはさいほう)」という新しい採掘技術によって、これまで採算が合わなかったシェール層(頁岩層)に含まれるシェールオイルやシェールガスの大量生産が可能になった技術革新のことです。
<シェール革命がもたらした影響>
- アメリカが最大の産油国・産ガス国に アメリカは長年、石油や天然ガスを輸入に頼っていましたが、シェール革命により世界最大の生産国へと変貌し、輸出も行うようになりました。
- エネルギー価格の安定 OPECなどの中東諸国へのエネルギー依存度が下がり、世界のエネルギー価格が安定する要因となりました。
- 環境への懸念 一方で、採掘時に大量の水を使用することや、化学物質による地下水汚染、採掘が地震を誘発する可能性などが新たな問題として指摘されています。


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