2-27 日本の農業

地理2

日本は南北に細長く、山がちな気候 → 地域によって特色ある気候

< 地域によって農業も特色がある >

基本的には…

河川の下流に広がる平野 … 水持ちがよく、水も豊富 → 稲作がさかん

火山灰が広がるところ(平野・台地) … 水持ちが悪い → 畑作・畜産

内陸部の扇状地 … 水はけがよい → 果樹栽培

大都市の近郊 … 近郊農業地帯であり、新鮮さが問われるものを生産(野菜・畜産)

遠郊農業 … 促成栽培・抑制栽培を行う(野菜)

というように考えるとよい

あとは、地形と合わせて覚えていくだけ!

【日本の農業の変遷】

① 戦前

(1      )と(2      )=桑の木の栽培も含む が中心

地主と(3      )=地主に土地を借りて農業をする が大半、自作農はわずか

② 戦後 1940~50年代

日本政府が(4      )で地主から土地の一部を取り上げ小作人に分配、自作農の増加

But 狭い土地をばらまいたことで、日本の農業は小規模で労働生産性の低いものとなる

戦中の食糧不足の反省から、コメの安定生産・安定供給は(5      )の下に推進

③ 1960年代

高度経済成長による第2次・第3次産業の発展 → 兼業農家や離農者の増加

農業と他産業の所得格差を是正するために、1961年(6      )制定

食糧管理制度とは、日本政府が農家から自給用以外のコメを買い取り、市場への流通を管理するしくみです。コメを生産しすぎても必ず一定額で買い取ってくれるので、農家の所得は補償され、農家はコメの生産に励むようになりました。

農業基本法とは、需要が伸びる農産物の生産を増やし、需要が減る農産物(コメ)の生産を転換する選択的拡大を挙げた法律です。

GATTとは、関税と貿易に関する一般協定のことです。貿易に関するルールを定めました。自由貿易を目指し、WTOに発展したので現在ではありません。

④ 1970年代

(7      )でコメの消費量は減少、一方でコメの生産量は増大

→ 日本政府は大量の在庫米を抱える

日本政府は財政負担を減らすために、コメの生産抑制を命じる(8      )を始める

休耕 … 水田で何もつくらない         転作 … 水田でコメ以外の作物を作る

⑤ 現代

1991 (9      )(10      )の輸入自由化

  • 以後、他の農産物も次第に自由化

1993 コメの凶作 → コメの緊急輸入、タイ米騒動

1995 GATTの(11      )により、コメの最低輸入量(12      )が義務化

1995 (13      )の施行、食糧管理制度を廃止し、コメの生産や流通を原則自由化

2001 中国からの安い野菜が国内農業に重大な損害を与えているとし、例外的に輸入制限をかける措置を発動

=(14      )

【日本の農業の課題】

低い自給率 = カロリーベース総合食料自給率は38%(令和12年度の目標は45%)

米 97%、野菜 79%、肉類 52%、魚介類 52%、小麦 16%、大豆 6%

カナダ 255%、オーストラリア 233%、アメリカ 131%、フランス 130%、ドイツ 95%、イギリス 68%(下の表と年度が違います)

狭い耕地面積 = 国土の約12%

農業人口が少ない = 農林水産業従事者は人口の約2.1%

青壮年男子を中心に大都市へ出稼ぎや離農 → 農業に従事するのは老人と女性が中心 = 三ちゃん農業

零細・家族経営が低い労働生産の原因 → 借地による規模拡大やグループ農業を目指す = 請負耕作

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日本の農業1

1 / 7

きゅうり・トマト・かぼちゃの栽培など,消費地より温暖な気候を利用して行なう遠郊農業を何というか。

2 / 7

白菜やキャベツの栽培など,消費地より海抜高度の高い地方の冷涼な気候を利用して行なう遠郊農業を何というか。

3 / 7

大都市への出荷を目的とし,気候条件や交通機関の有利性を生かし,遠隔地で行なう園芸農業を何というか。

4 / 7

大都市近郊や温暖地に多くみられるもので,ビニールハウスや温室などの施設を用いて行なわれる園芸農業を何というか。

5 / 7

普通栽培より早く作物を成熟させ,出荷時期を早めるようにした栽培方法を何というか。

6 / 7

大都市近郊にみられる園芸農業で,葉菜類などの栽培を多毛作で行なう農業を何というか。

7 / 7

大都市への出荷を目的として,野菜・果樹・花卉などを集約的に栽培する農業を何というか。

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日本の農業2

1 / 12

北海道有数の平野で,河谷の沖積地における水田のほか,洪積台地の大部分が麦類・豆類・じゃがいも・てんさいなどの畑作地帯として,方形の規則正しい土地割と防風林に特色をもつのはどこか。

2 / 12

養蚕のほか,わが国有数のぶどうやももの生産地として知られる,山梨県の断層盆地を何というか。

3 / 12

わが国有数の穀倉地帯で,米の単作地帯である最上川下流一帯の平野を何というか。

4 / 12

北海道最大の沖積平野で,泥炭地を開発して水田化し,酪農も盛んな農牧業地域はどこか。

5 / 12

わが国最大の潟湖であったが,国営事業により大型機械による稲作地域として干拓されたのはどこか。

6 / 12

土佐湾に面した沖積平野で,古くは米の二期作がみられ,きゅうり・ピーマンなどの遠郊農業が発達しているのはどこか。

7 / 12

降水量が少なく砂質土壌のため,多くの灌漑用溜池を利用して米などの栽培が行なわれていることで知られる四国北東部の平野を何というか。

8 / 12

東北地方東北部の隆起準平原で,畑作が卓越し,近年では酪農のほか高冷地蔬菜の栽培も増加しているのはどこか。

9 / 12

大消費地の東京に近接し,温暖湿潤で,内陸部ではいも類・落花生などの畑作,海岸部では野菜や花卉の暖地輸送園芸が盛んな半島はどこか。

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米栽培のほか,わが国有数のりんごの生産地でもある岩木川流域の平野はどこか。

11 / 12

保水力に欠け,さつまいもやたばこなどの畑作物が栽培される,南九州の火山灰台地を何というか。

12 / 12

九州最大の沖積平野で,クリークが発達し,生産性の高い集約的な米作がみられるのはどこか。

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