イギリスの繊維工業
② ヨークシャー地方
リーズ … 毛織物工業
- ペニン山脈の東側で降水量が少なく、牧羊がさかんになる。
鉄鋼業の立地の変化
① イングランド中部(バーミンガム)
② ドイツ・ルール地方(エッセン・ドルトムント)
ルール地方で取れる石炭とライン川の水運をもとに製鉄業が発展
同じことはアメリカの五大湖周辺(ピッツバーグ)でも見られる
ここも(3 )
③ 沿岸地方
海外からの安価な原材料の輸入によって沿岸部に(4 )の工場が設立された。
時代で言うと、①→②→③の順に発展したんだ。
ルールなどは現在では環境技術などが発展しています。
以上のような変化があるから、次のような問題が出題されています。
この問題はワークにも出ているものですね。
ポイントは原料指向型から臨海指向型に変化したという点です。
共通試験試行調査 30年 第2問より
知識で解くのか、考えるのかで解き方が複数ある。
考えるやり方です。まず、露天掘りはコストが坑道を掘らなくていいので、安く鉱産資源を得ることができる。現在は、コストが最小になるような立地に作られる。そう考えると、安い原料を輸入するのが現在の立地であると考えると、イが現在の図であろう。
イの図の内陸部に古い鉄鋼所が残っている。当然、ここは鉄鉱石が産出する場所であり、かつて工場があった場所である。遠くない将来潰れる工場であるが、ここに工場があるかを他の図で見ると、アにはあるが、ウにはない。ということは、ウが一番古い時代で、次にアとなる。この時代に作られた工場が現在も残っている(ウの時代の工場は全て潰れた)と考えるのが辻褄が合う。したがって、ウが1900年、アが1960年、イが2000年となる。
元々、鉄を1トン生産するのには石炭4トンと鉄鉱石2トンが必要でした。ということは、炭田立地になります。それが、石炭から効率的にエネルギーを取り出すことができるようになったことで、石炭0.8トン、鉄鉱石1.5トンほどで鉄1トンの生産ができるようになりました。こうなると、鉄鉱石の取れる鉱山立地になります。そして、現在は、さらに効率化が進み、かつ、輸入した方が経済的であることから港湾立地となりました。このことを知っていると、単純に解答を探すことができます。
ちなみに、明治時代に操業を開始した八幡製鐵所は北九州で産出する石炭を使っていました。1900年は明治時代ですから、これも辻褄があいます。
自動車工業
自動車の生産台数は80年代に日本が1位 → 90年代はアメリカが1位 → 2000年代半ばに日本が1位 → 中国が圧倒的な伸びを見せると変化。
(ここでも「21世紀に急増したら中国!」という法則が当てはまる)
ところで、生産している会社はどこでしょう?
トヨタ自動車(日本)、フォルクスワーゲングループ(ドイツ)、ルノー(フランス)・日産(日本)・三菱アライアンス(日本)、ステランティス(フィアット(イタリア)、クライスラー(アメリカ)、プジョー(フランス))、フォードモーター(アメリカ)、ゼネラルモーターズ(アメリカ)、現代自動車(韓国)の7社で5000万台以上を占める。
一見中国が一位であるが、実は欧米や日本を中心とする先進国のメーカーがほとんど。これは中国が外国の自動車の輸入を制限していて、海外のメーカーと手を組んで海外メーカーブランドの自動車を中国内で生産しているから。例えば、「中国第一汽車集団」はトヨタ・フォルクスワーゲン、マツダなどの自動車を生産している。
ただし、「BYD」など電気自動車を中心として中国独自のメーカーが発展する動きも見られる。
航空機産業
当然、多くの部品が必要であり、さらに高いレベルの技術・安全性が必要なものが航空機
大型機の生産はアメリカのボーイング社とヨーロッパのエアバス社の寡占状態。
ボーイング社はアメリカ西海岸のシアトルと東海岸のノースカロライナに巨大組み立て工場があり、部品はフランス、イタリア、オーストラリア、韓国、日本などから調達している。
エアバス社はアメリカ企業に対抗するため(これがEUが作られた理由の一つ)にフランスと西ドイツの企業が設立した会社。初めから国際分業が進んでいたが、フランスの(6 )に組み立て工場がある。
先端技術産業
先端技術産業は「産学連携」と言われる、大学と民間企業の連携が重要。これが最もさかんなのはアメリカ。
アメリカの工業は北緯37度以南の(7 )はかつて工業が遅れていた地域だったが、工業が発達し現在はアメリカ工業の中心となっている。それに対して五大湖周辺の古い工業地帯はスノーベルトと呼ぶ。
そのほかに先端技術産業がさかんな地域があり、「シリコン⚫︎⚫︎」と呼ばれている。
ただし、自動車と同じで組み立ては別の国で行うことが多い。iPadも「made in China」がほとんどであるが、本体には「designed by apple in california」等と書かれている。
インドも先端技術産業が集積しているところがある。特に(8 )は有名。
時差を利用してアメリカのITC企業が進出し、バックオフィスが作られている。
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