1.ロシアと周辺諸国
ソ連時代 … 社会主義国、農業の集団化 = ソフホーズ(国営農場)とコルホーズ(集団農場) → 生産意欲の低下
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ソフホーズ(国営農場)とは、それまでの大規模な農場を国が買い上げたものです。もともとそこにいた小作人は引き続きその土地を耕作することになりました。つまり、小作人にとっては今までとあまり変わらなかったということです。国営ですので作った作物は非常に安価で売ったようです。当然農民に支払われる給料は少なかったようです。一方、国はどのくらい取れたかについてあまりうるさいことを言いません。すると、農民たちはたくさん作らなくてもいいやとなってうまくいかなくなったそうです。人民公社と同じですね。
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コルホーズ(集団農場)は協同組合がつくった農場のことです。ソ連は社会主義国ですので、土地の私有はできないのでこのような形になりました。協同組合といいますが、その上には国があります。農具などは国から非常に安く貸し出されていました。その代わり、作った農産物は安く出荷していたようです。もちろん、農民の取り分は非常に少ない。ということは、ソフホーズとあまり変わらない結末になります。社会主義がうまくいかなかった原因はこのあたりに求めることができそうです。
ソ連崩壊後 … 農業企業や個人経営の開始
【 ロシアの主要な農業地帯 】
ウラル山脈以西 = ヨーロッパ・ロシア
植生は北から タイガ → 温帯林 → プレーリー(長草草原) → ステップ(短草平原)
タイガの南側には混合農業地帯もみられる
ウクライナ … (1 )= 黒土の分布、(2 )の栽培
ベラルーシ … (3 )、ジャガイモ = 主食となる
ウズベキスタン … 羊、(4 )
※ アムダリア川・シムダリア川流域で灌漑を行い、アラル海が縮小
カザフスタン … 羊・春小麦
バルト海沿岸 … 酪農
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ウラル山脈以東 = (5 )は未発達地帯。南側では春小麦地帯、春小麦地帯の北側で混合農業がみられる。その他は広く森林におおわれていて農業は行われない。
鉄道に沿って林業が行われているが、植林を行わない略奪的なもの。主な産業としては鉱業になってしまう。
ロシアの北方、北極海に面する地方は(6 )の放牧がおこなわれている。
大麦・エン麦 … 飼料となる、大麦は特に低温や乾燥に強い
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1919年 ロシア革命 → ソ連(ソビエト社会主義共和国連邦)成立
1993年 ソビエト崩壊
ソビエト連邦は15の国に分裂
そのうち、12か国がCIS(独立国家共同体を構成している)
その他の3か国はエストニア・ラトビア・リトアニア = バルト三国
ソビエト崩壊後、ロシア経済は混乱 → ルーブル安
このルーブル安によって、輸出が有利になる = 穀物や畜産物の輸出増、企業的大農業の増加
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