2024年、日本では衆議院議員総選挙が行われました。この選挙は、国会の下院である衆議院の議員を選ぶための重要なイベントです。今回は、石破茂氏が首相に指名されてから、衆議院の解散、総選挙の実施、そしてその結果について説明します。
石破茂氏の首相指名と衆議院の解散
2024年9月、自民党の総裁選挙で●●●氏が新たな総裁に選出されました。その後、国会での首相指名選挙を経て、石破氏が第103代首相に就任しました。首相に就任した石破氏は、新たな政権の信任を国民に問うため、10月9日に衆議院を解散しました。これは、国民の意見を直接反映させるための重要な手続きです。
衆議院議員総選挙の実施
解散後、10月27日に衆議院議員総選挙が行われました。この選挙では、全国の有権者が投票し、各選挙区から代表となる議員を選出します。選挙は、小選挙区制と比例代表制の組み合わせで行われ、合計●●●議席が争われました。
総選挙の結果
選挙の結果、自民党は公示前の247議席から191議席に減少しました。一方、立憲民主党は公示前の98議席から148議席に増加し、野党勢力が躍進しました。この結果、与党である自民党は単独での過半数を維持できなくなり、連立政権の構築や他党との協力が必要となりました。
選挙後の動き
選挙後、●●●国会が招集されました。●●●国会では再び首相指名選挙が行われ、自民党総裁である石破茂氏が引き続き首相に指名され、第2次石破内閣が発足しました。ここでも石破茂氏は1回目の投票で過半数を獲得できなかったため決選投票になりました。今後も、与党の議席数が減少し過半数を維持できていないため、政策の実行には他党との連携や協力がこれまで以上に求められる状況となっています。
選挙前後の議席数の変化
| 政党 | 選挙前議席数 | 選挙後議席数 | 増減 |
| 自由民主党 | 247 | 191 | -56 |
| 公明党 | 32 | 24 | -8 |
| 立憲民主党 | 98 | 148 | 50 |
| 国民民主党 | 7 | 28 | 21 |
| 日本維新の会 | 44 | 38 | -6 |
| 日本共産党 | 10 | 8 | -2 |
| れいわ新選組 | 3 | 9 | 6 |
| 社会民主党 | 1 | 1 | 0 |
| 参政党 | 1 | 3 | 2 |
| 保守党 | 0 | 3 | 3 |
| 無所属/その他 | 22 | 12 | -10 |
衆議院の選挙制度
日本の国会には「衆議院」と「参議院」の2つがあります。そのうち、衆議院議員●●●のしくみについて説明します。
衆議院議員の選挙は定数465名を一度に全員選挙します。したがって、総選挙と呼ばれます。
衆議院の選挙制度:小選挙区比例代表並立制
衆議院の選挙は、「小選挙区比例代表並立制」という方法で行われています。この仕組みには2つの方法があります。
小選挙区制
日本全国を●●●の選挙区に分け、それぞれの選挙区から1人ずつ当選します。例えば、自分が住んでいる地域では「○○区」という名前の選挙区があり、その選挙区で最も多くの票を集めた候補者が当選します。
比例代表制
日本を11のブロック(地域ごとに分かれた大きなグループ)に分けて、合計で176人を選びます。候補者は「政党」の名前で選ばれ、政党がどれだけの票を集めたかによって、当選する人数が決まります。政党ごとに名簿が作られていて、票数に応じて名簿の上から順番に当選していきます。この時の分配は「( ドント式 )」という方法で行われます。
重複立候補
1人の候補者が「小選挙区」と「比例代表」の両方に立候補することもできます。
小選挙区で落選しても、比例代表で当選することがあるので、候補者にとってはチャンスが増える仕組みです。
当選者を決めるときは、初めに小選挙区の当選・落選を決めます。小選挙区で当選した人は比例代表の名簿から消去し、その上で比例代表の当選者を決めます。
選挙権と被選挙権
選挙権(投票する権利)は、日本国民で●●●歳以上の人に与えられます。皆さんが選挙権を持つのは、少し先の話ですね。
被選挙権(立候補する権利)は、●●●歳以上で地方議員や市町村長になれますが、衆議院議員になるには●●●歳以上、参議院議員になるには●●●歳以上であることが必要です。
| 年 | 公布時の内閣 | 実施年 | 選挙権を持つもの | |||
| 直接国税 | 性別年(歲以上) | 総数(万人) | 全人口比(%) | |||
| 1889 | 黒田清隆 | 1890 | 15円以上 | 男性25 | 45 | 1.1 |
| 1900 | 山縣有朋 | 1902 | 10円以上 | 男性25 | 98 | 2.2 |
| 1919 | 原敬 | 1920 | 3円以上 | 男性25 | 306 | 5.5 |
| 1925 | 加藤高明 | 1928 | 制限なし | 男性25 | 1240 | 20.8 |
| 1945 | 幣原喜重郎 | 1946 | 制限なし | 男女20 | 3688 | 50.4 |
| 2015 | 安倍晋三 | 2016 | 制限なし | 男女18 | 10620 | 83.3 |

選挙権の拡大は上の図の通り。加藤高明首相の時に普通選挙法が成立しました。原敬首相ではない点に注意。また普通選挙法と同じ年に治安維持法が成立していることも注意してください。
選挙の仕組み
衆議院選挙の日には、1人が2票を投じます。
- 小選挙区では、地域の●●●の名前を書きます。
- 比例代表では、応援する●●●の名前を書きます。
これにより、候補者個人だけでなく政党の考え方や政策にも投票する仕組みになっています。
国民審査も同時に行われる
衆議院選挙の日には、「最高裁判所裁判官の●●●」というものも行われます。
これは、最高裁判所の裁判官が引き続き裁判官としてふさわしいかどうかを国民が判断するものです。
投票用紙には、裁判官の名前が書かれていて、「この裁判官はやめさせたほうがいい」と思う場合は「×」を書きます。特に問題がないと思えば何も書かずに提出します。
2024年の国民審査では全ての裁判官が信任されました。
期日前投票
選挙は、原則として1日のみですが、当日投票に行けない人のために「●●●」という仕組みがあります。
期日前投票は、選挙日の前から投票ができる制度で、例えば部活動や用事で忙しい人でも投票しやすくなっています。
以前は「事前投票」と言って、仕事などの理由がないと利用できませんでしたが、現在の「期日前投票」は特別な理由がなくても利用することができます。
また、大使館や領事館で手続きをすれば、海外在住の日本人も投票することができます。方法は大使館や領事館で直接投票する方法、あるいは郵送で投票できます。小選挙区・比例代表全てに投票することが可能です。これは参議院議員通常選挙でも同様です。
投票率について
選挙には多くの人が参加することが大切です。ところが、最近の衆議院選挙では、投票率が下がっています。今回の総選挙は53.85%という投票率でした。
2021年の衆議院選挙の投票率は約55.9%で、半分近くの人が投票していませんでした。
昔は投票率が70%を超えることも珍しくありませんでしたが、近年では関心が薄れていることが問題になっています。

参議院の選挙制度
参議院議員●●●選挙は、選挙区選挙と比例代表選挙の2つの方式で行われます。
選挙区選挙
基本的に都道府県単位で実施されます。
2016年から人口の少ない一部の県で「合区」が導入されました。●●●県と●●●県、徳島県と高知県がそれぞれ1つの選挙区に統合されました。
各選挙区で得票数の多い候補者から順に当選します。
比例代表選挙
全国を1つの選挙区として実施されます。「非拘束名簿式」を採用しています。有権者は政党名または候補者名のいずれかを記入して投票できます。各政党の得票総数(政党名票と候補者名票の合計)に基づいてドント式で議席が配分されます。各政党内では、候補者個人の得票数が多い順に当選が決まります。
その他の特徴
参議院議員の任期は6年で、3年ごとに半数が改選されます。2018年から「特定枠」という制度が導入され、政党が優先的に当選させたい候補者を指定できるようになりました。
この仕組みにより、地域代表性と全国的な政党の支持を反映させつつ、候補者個人の人気も考慮された選挙が行われています。
ドント式は、比例代表制選挙において議席を配分するための計算方法です。この方式は、ベルギーの法学者ビクトル・ドントが考案したもので、日本の国政選挙でも採用されています。
計算方法
- 各政党の得票数を1から順に整数(1, 2, 3, 4…)で割っていきます。
- 得られた商(割り算の結果)を大きい順に並べます。
- 商の大きい順に、定数(配分する議席数)に達するまで議席を割り当てていきます。
具体例
例えば、定数6の選挙で、A党が1,200票、B党が1,000票、C党が700票、D党が310票を獲得した場合
- 各党の得票数を1, 2, 3…で割ります。
- 得られた商を大きい順に並べます:
A党: 1,200 (÷1), 600 (÷2), 400 (÷3)
B党: 1,000 (÷1), 500 (÷2), 333.3 (÷3)
C党: 700 (÷1), 350 (÷2)
D党: 310 (÷1) - 大きい順に6議席を配分すると:
A党: 3議席、B党: 2議席、C党: 1議席、D党: 0議席
となります。
特徴
- 得票数に応じて比較的公平に議席を配分できます。
- 大政党にも小政党にも一定の配慮がなされる方式です。
- 日本の衆議院と参議院の比例代表選挙で採用されています。
ドント式は、各政党の得票数を反映しつつ、議席を効率的に配分する方法として広く用いられています。

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