日本の自然

変化に富んだ地形

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2023年1月13日 1年生 クイズ

次の中で、「積雪量(積もっている雪の深さ)」世界1位を記録した国はどこですか。

積雪量世界一を記録したのは1927年2月14日。滋賀県にある伊吹山で11メートル82センチを記録しました。ちなみに「降雪量(降ってきた雪の量。積もらなくても良い)」では、青森県が有名。酸ヶ湯(すかゆ)というところは温泉がありますのでそれほど積雪はしません。しかし、降雪量は平均するとワンシーズン17メートルにも及ぶとされています。伊吹山は1377メートル、酸ヶ湯は925メートルの山です。酸ヶ湯の観測点は中腹ですので、標高差によって気温が違い、酸ヶ湯では雪が溶けてしまうのでしょう。酸ヶ湯の積雪記録は5メートル66センチだそうです。伊吹山には伊吹山ドライブウエイという道路があります。山頂付近まで車で行けるのですが、景色が素晴らしい。インスタ映えするということでも知られています。個人的には六甲山からの「百万ドルの夜景」よりも好き。免許を取ったらぜひ言ってみましょう。

豪雪地帯を50センチ以上の積雪が年100日以上あるところとしたときに、日本では国土の40%以上がそれにあたります。そこに住んでいる人口は2000万人です。世界で人口10万人以上で積雪量が多いとしのランキングを作ると、1位は青森だそうです。このように日本は非常に積雪の多い国であるということがわかります。

第二次世界大戦後、世界で先進国というと、北半球の比較的緯度の高い国が多い状態でした。したがって、「雪は先進国の象徴」というイメージがあったようです。多くの国が雪景色の写真をたくさん使ったのはこのような意味もあったんですね。現在は東南アジアやアフリカ諸国が発展してきたこともあってそのようなイメージはなくなりつつあります。

一方、豪雪地帯に住んでいると、雪は害をもたらすものとしか言いようがないようです。屋根に50センチ以上雪が積もると雪下ろしが必要です。雪下ろしの時に屋根から落ちて怪我をするというような事故は毎年のようにあります。また、おろした雪をどうするのかという問題もあります。青森市ではおろした雪を車に積んで海に捨てにいきます。そのせいで休日の港周辺は大渋滞が起こるそうです。隣の家に雪が落ちないように家と家の境界にネットを張るということも普通に行われています。青森市内を除雪すると1日に1億円以上の予算がかかる。東京に住んでいると全く知らないことがたくさんありますね。

変動帯に位置する日本列島

日本列島の周辺はたくさんのプレートがある

→ プレートの境目は狭まる境界、(1      )がある

ここにマグマが発生し、上昇した(2      )により火山が作られる

(= 3      )

海溝の歪みによって(4      )が発生する

日本列島の地形

日本の陸地の4分の3は山地・丘陵 = 平地は4分の3しかない

日本列島には大きく2つの断層(構造線)がある

  1. 西日本の内帯、②西日本の外帯、③東日本 の3つに分かれる
  1. 西日本の内帯 は低くてなだらかな山地が広がる
  2. 西日本の外帯 は高くて険しい山地が広がる
  3. 東日本 は火山活動がさかんで平野や盆地が連なっている

東日本と西日本の境目が(5      )(大地溝帯)= 糸魚川~静岡の構造線

河川と海岸

河川は長さが短くて流れが急 … 「これは川ではない、滝だ」By デレーケ

海岸は岩石海岸・砂浜海岸・リアス海岸など多様な海岸

地方最高峰標高都道府県
北海道地方大雪山2291m北海道
東北地方燧ヶ岳2356m福島県
関東地方白根山2578m栃木県
中部地方富士山3776m
近畿地方八経ヶ岳1915m奈良県
中国地方大山1729m鳥取県
四国地方石鎚山1982m愛媛県
九州地方宮之浦岳1936m鹿児島県

変化に富んだ気候

日本列島は南北に長い → 変化に富んだ気候が見られる

北海道は(6      )、本州の多くは(7      )

日本列島は大陸の東岸にある 

→ 偏西風と(8      )の影響で気温の差が大きい

  • 大陸の西岸は比較的穏やかな気候になりやすい

日本列島の周りには(9      )がたくさんある 

→ 気温の変化・降水の変化をもたらす

ユーラシア大陸上の(10      )が強い

北西からの季節風が日本海で(11      )から水蒸気を受け取り、

日本海側で豪雪

3月頃にシベリア気団が弱くなり始める

本州付近は高気圧と低気圧が交互に通過する、(12      )

長江気団(揚子江気団)が高気圧をもたらす、太平洋側でも降雪

オホーツク海気団が強くなり、日本列島上を(13      )が覆う

東北地方には(14      )という北東風が吹く

7月には小笠原気団が日本列島を覆い、盛夏となる

夕立による雨、台風による暴風や大雨が日本を襲う

大陸のシベリア気団が強くなり始める

(15      )が日本列島を覆い、雨が多くなる

これに台風が加わり、東日本にも大雨をもたらす

11月になると、シベリア気団が完全に優勢となり、寒い季節となる

大陸棚は大陸プレートの縁辺部に広がる。次の図1中のaとbのいずれかは東南アジア周辺、また、アとイのいずれかは中央アメリカ周辺の大陸棚の分布を示したものである。東南アジア周辺部と中央アメリカ周辺の大陸棚を正しく示したものを選びなさい。(2022年 共通試験 第1問 問1 改)

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2022年 共通試験 1-1

正解は③

狭まる境界とは、海洋プレートが大陸プレートの下に入り込んでいるところのこと。ここは下の図のようになる。海洋プレートが沈み込むところには海溝ができ、さらに大陸プレート側に火山ができる。つまり、狭まる境界があり、そこに成立した火山列島の海洋プレート側には大陸棚はできないということである。プレートと境界の分布も下に図を掲載する。

東南アジアの図をみる。aとbの違いは、大スンダ列島にある火山列島の南側に大陸棚があるかないかが目立つ。大スンダ列島の北側がユーラシアプレート(大陸プレート)で、南側がインド=オーストラリアプレート(海洋プレート)となっている。つまり、大スンダ列島にある火山列島の南側は海洋プレートだからそこに大陸棚は存在しない(海溝がある)。したがって、bが正しい。

南米の図では、中米(メキシコーグアテマラーニカラグアのあたり)に火山列島があり、その南側に大陸棚が歩かないかというのが違いになっている。南側はココスプレート(海洋プレート)で、北側が北アメリカプレート(大陸プレート)である。つまり、この火山列島の南側は海洋プレートだから大陸棚が存在しない。したがって、アが正解となる。

海底地形はセンター試験の頃から頻出。境界や海溝などの位置はある程度覚えておいた方がよい。

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