日本の島の数が増えた!?

日本の島の数

日本には幾つの島があるのでしょうか?中学受験の世界だと「約6000」「約7000」などの数字が見られます。私は「6000」で教えることが多いです。その根拠は海上保安庁が1987年に公表した6852という数値です。

2023年に国土地理院が発表した数値では14125だそうです。今後、政府の統計や教育の場でもこの数値が使われていくようになるそうです。

なぜ変わったのか?

国土地理院では周囲100メートル以上あるものを島としてカウントしています。この基準は変わりません。実際にカウントするときは衛星写真を活用しています。以前より技術が向上したため、より細密な衛星写真が得られるようになりました。そのおかげで、今まで繋がっていると思われたものが、実際には複数の島だったというようなことがあり、島の数が増えました。

例えば、神奈川県にある江ノ島は以前の地図では2つの島とされていましたが、実は7つの島があるとされました。(以下の地図は国土地理院より引用しました)

島の数を都道府県別に見ると、1位は北海道(1479)、2位は長崎県(1473)、3位は鹿児島県(1256)、4位は岩手県(861)、5位は沖縄県(691)だそうです。

ただし、この変更によって領土や領海の面積には影響がないということです。

いずれにしろ、技術の進歩はさまざまなことに影響を与えるものです。

西之島の噴火

西之島は小笠原諸島の父島の西方にある小さな島です。火山活動がさかんであり、たびたび噴火しています。

1973年と2013年に噴火し、噴き出した溶岩によって島の面積は大きくなりました。さらに、2017年以降噴火が断続的に続き、島の面積はさらに大きくなりました。

1973年の西之島(海上保安庁HPより引用)

2023年の西之島(海上保安庁HPより引用)

2013年以降の噴火で西之島は溶岩に覆われ、植物や動物が全くいない島になってしまいました。

しかし、2022年の調査では植物は見られませんでしたが、さまざまな生物が確認されました。特に貴重な海鳥が繁殖しているのも確認され、海の真ん中にある孤島なのに生態系が生まれつつあることがわかりました。

これは、地球に生態系が生まれた秘密を解き明かす一つの鍵になるかもしれません。今後も世界中の学者から注目される島だと言えます。

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