地球を「電池切れ」にさせないために
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私たちの生活や産業を支えるエネルギーには、様々な種類があります。その特性を理解することが、未来のエネルギー問題を考える第一歩です。
• (1 ●●● )性エネルギー資源
埋蔵量に限りがある。これらの資源は、地球の長い地質学的時間をかけて形成されたものであり、人類が消費する速度に比べてはるかに再生に時間がかかります。そのため、一度使い切ってしまうと、短期間での補充はほぼ不可能である「有限な資源」とされています。
(例)石炭・石油・天然ガスなどの化石燃料
とても便利ですが、燃焼によって二酸化炭素などの(2 ●●● )が発生します。この温室効果ガスが地球の大気中に増えることで、地球全体の平均気温が上昇する地球温暖化を引き起こし、気候変動や生態系への深刻な影響が懸念されています。

• (3 ●●● )エネルギー資源
繰り返し利用ができる。自然界に常に存在するエネルギー源を利用するため、枯渇の心配がありません。
(例)太陽光、水力、風力など
太陽光発電: 太陽の光エネルギーを太陽電池で直接電気に変換します。日照量に左右されるという特性があります。
水力発電: 高い場所から低い場所へ水が流れる際の運動エネルギーを利用して水車を回し、発電します。地形や降水量に左右されます。
風力発電: 風の力で風車(タービン)を回し、その運動エネルギーを電気に変換します。風が安定して吹く場所に設置が必要です。
これらは(2 ●●● )を発生させないため、地球温暖化対策の切り札として期待されています。
人類のエネルギー利用は、時代とともに大きく変化してきました。
1960年代 (4 ●●● )が進行
主に利用されるエネルギー資源が(5 ●●● )から(6 ●●● )に変化しました。
【深掘り】 石油は石炭に比べてエネルギー効率が高く、輸送や貯蔵が容易で、コストも安価であったため、産業の動力源として急速に普及しました。これにより、自動車産業の発展や化学工業の隆盛が促され、世界の経済構造に大きな影響を与えました。
• 1970年代 (7 ●●● )が起こる
中東の政情不安を背景に、主要産油国が原油価格を大幅に引き上げたことで、世界経済は大混乱に陥りました。
この危機を受け、天然ガスや原子力などの(8 ●●● )の利用が先進国で拡大しました。
【深掘り】 各国は、石油への過度な依存を減らし、エネルギー供給の安定性を高めるために、これらの代替エネルギー源の開発と導入を加速させました。特に原子力発電は、少ない燃料で大量の電力を安定的に供給できる点が注目されました。
1990年代 (3 ●●● )エネルギーへの転換の必要性が認識される
【深掘り】 地球温暖化問題が国際社会で喫緊の課題として認識されるようになり、1992年の地球サミット(リオデジャネイロ)などを経て、持続可能な社会の実現に向けた再生可能エネルギーへの転換の重要性が高まりました。
2000年代 エネルギー消費量が世界的に増加し、資源価格が高騰
【深掘り】 中国やインドなどの新興国の経済成長が著しく、それに伴いエネルギー需要が飛躍的に増加しました。これにより、国際的なエネルギー市場で需給がひっ迫し、石油や天然ガスなどの資源価格が高騰する事態を招きました。

エネルギー源の構成は国ごとに異なる
フランス:(9 ●●● )主体だったが、(3 ●●● )導入
【深掘り】 フランスは国内に化石燃料資源が少ないという地理的背景から、エネルギー自給率を高めるために早くから原子力発電を導入し、電力の約7割を原子力で賄うようになりました。近年は、老朽化した原発の更新問題や環境意識の高まりから、再生可能エネルギーの導入も進めています。
ブラジル: サトウキビを原料とする(10 ●●● )を導入。
ブラジルは広大なサトウキビ栽培適地と温暖な気候を持つため、サトウキビを原料とするバイオエタノールの生産が盛んです。これにより、ガソリン消費を抑え、エネルギー自給率の向上に貢献していますが、食料生産との競合や、サトウキビ畑拡大のための森林伐採問題などの課題も抱えています。

再生可能エネルギーは、持続可能な社会の実現に向けた重要な鍵ですが、その導入には課題も伴います。
再生可能エネルギーの活用が進んでいる国々
ドイツやデンマーク: (11 ●●● )発電が普及。
【深掘り】 これらの国々は北海やバルト海に面しており、安定した強い風が吹くという地理的条件に恵まれています。また、政府による積極的な導入支援策や、国民の高い環境意識が、風力発電の普及を強力に後押ししました。
日本やイタリア、アイスランド: (12 ●●● )が実用化。
【深掘り】 これらの国々は、火山活動が活発な環太平洋造山帯やアルプス・ヒマラヤ造山帯に位置し、地下に豊富な地熱資源を持っています。高温の地下水や蒸気を利用して発電する地熱発電は、天候に左右されず安定して発電できるという利点があります。
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再生可能エネルギーの課題
好条件の場所に利用が限定される。
太陽光発電: 広い設置面積が必要なため、土地の確保が課題となることがあります。また、日照時間が短い地域や季節では発電量が減少します。
風力発電: 安定した風速が得られる場所が限られており、地形や気象条件に大きく左右されます。
地熱発電: 地熱資源が豊富な火山地帯に限られる上、掘削コストや初期投資が非常に高額になる傾向があります。
悪影響が懸念されることもある。
風力発電: 巨大な風車が景観を損なう、稼働音が騒音となる、鳥が羽根に衝突するバードストライクなどの問題が報告されています。
大規模太陽光(メガソーラー): 広大な土地の造成が必要となるため、森林破壊や土砂災害のリスクが指摘されることがあります。
地熱発電: 硫化水素ガスなどの排出、温排水による周辺環境への影響、地下水脈への影響などが懸念されることがあります。
目的
単に知識を暗記するだけでなく、現代社会におけるエネルギー問題の複雑さを理解し、自分自身で思考する力を養うことを目的とします。
枯渇性エネルギーの功罪
問1:プリントにあるように、化石燃料は「とても便利」とされています。具体的にどのような利点があるか、グループで話し合ってみましょう。また、その利便性がもたらした現代社会の課題について、自由に意見を出し合ってみましょう。
再生可能エネルギーの可能性と現実
問2:太陽光発電や風力発電の導入には、どのような「好条件の場所」が必要でしょうか? 日本の地形や気候を考慮して、具体的な場所を考えてみましょう。また、導入にあたって懸念される「悪影響」とは、どのようなものがあるでしょうか?
世界のエネルギー事情:なぜ多様性が生まれるのか
問3:フランスはなぜ原子力発電に力を入れ、ブラジルはなぜバイオエタノールを導入したのでしょうか? それぞれの国の地理的・歴史的背景を調べてみましょう。
自分で考える!日本のエネルギーミックス
問4:日本のエネルギー供給の現状について調べてみましょう。また、プリントの内容を踏まえて、あなたが考える「理想的な日本のエネルギーミックス」の割合(例:火力〇%、原子力〇%、再生可能エネルギー〇%)を提案してください。その理由も具体的に説明してみましょう。


2.発展的な学習:エネルギーの「正義」とは?
テーマ:「エネルギーの地域格差」について調べてみよう。
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ソラは、自分の部屋の窓から外を眺めていました。
「どうして夜になると、街はこんなに明るいんだろう?」
ソラは不思議に思いました。
エネるんは言いました。
「昔々、人々は石炭という黒い石を燃やして、蒸気機関車を動かしたり、工場を動かしたりしていたんだ。」
「でもね、もっと効率が良くて安い石油が見つかって、みんな石油を使うようになったんだ。
車や飛行機がたくさん走るようになったのも、石油のおかげさ。」
ソラは尋ねました。
「じゃあ、ずっと石油を使っていればいいの?」
エネるんは少し悲しい顔をしました。
「ううん、石油は使いすぎるとなくなっちゃうし、地球が暖かくなってしまう問題も出てきたんだ。」
「だからね、世界中の人たちが、新しいエネルギーを探し始めたんだ。
フランスでは、原子の力を使う原子力発電をたくさん使っているんだよ。」
「ブラジルでは、サトウキビから作ったバイオエタノールっていう燃料で車を走らせているんだ。
植物からエネルギーが作れるなんて、すごいよね!」
「そして今、みんなが注目しているのが、
太陽の光や風の力、水の力を使った再生可能エネルギーなんだ。
これらは、使ってもなくならないし、地球にも優しいんだよ。」
ソラは目を輝かせました。
「わあ、未来のエネルギーって、たくさんあるんだね!
僕も、地球に優しいエネルギーを見つけるお手伝いがしたいな。」
エネるんはにっこり笑って言いました。「その気持ちが大切だよ、ソラ。
君たちの未来は、君たちが作るんだからね。」
ソラの部屋の窓から見える街の明かりが、いつもよりずっと輝いて見えました。