問1
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オークランド(ニュージーランド)はCfb気候。これと同じものを選ぶ問題だが、④は緯度30度付近の大陸西岸に位置するのでCs気候。①は明らかに気温が高いはず(実際はAw)。②は珊瑚礁が見られる緯度の南端であることからもわかる通り、Cfbよりも明らかに温暖なはず。Cfa気候である。おそらく、③はメルボルン、④はパース。
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センター試験ではケッペンの気候区分を知識として問う問題は出題されなかった。なので、この問題を見た瞬間は今後は出題されるのかな?と思いました。とりあえず、まだ出題されていませんが、警戒は必要なのかもしれません。
問2
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順番に検討する。
Aについて。オーストラリア大陸の東岸に堡礁がたくさん見られるのは正しい。そして、グレートバリアリーフもある。gがこれに当たるので、③を選ぶ。
Bについて、珊瑚礁分布の周辺域とは斜線で囲まれている部分。ここに堡礁がたくさんあるということはない。よって選べない。
Cについて。南アメリカ大陸の西岸には堡礁は見られない。なぜなら、ペルー海流という寒流が流れているから。湧昇流は北半球では北風、南半球では南風が吹くところでよく見られる。ということは、寒流の分布と一致しやすいということである。ペルー海流によって大気が固定化され、降水量が減ることでアタカマ砂漠(海岸砂漠)ができるというのは必須知識。ということはeがこれにあたる。
正解は③と⑦
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共通試験試行調査を始めて見た時に、最初に感じたのは「大問が5つになっている」ということです。解いてみて感じたのは「面倒くさい問題が増えたな…」です。この問題なども、文章をしっかりと読まなければなりません。言い方を変えると、読みさえすればそんなに難しくない問題でもあります。文章や資料をしっかりと読むということを意識してください。
問3
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知識でも解ける。解けるけど、やっぱり写真を見て判断するというのが求められていることなんだと思います。まず、Kから。これ木製の柱があります。屋根もしっかりしている。どう考えても移動式ではない。移動式というのはモンゴルのゲルが有名。この写真の家が移動できたらちょっと怖いですね。
次にL。これがタロイモかバナナかですが、バナナは木になります。どう見てもこれは木ではないから、芋類でいいのではないでしょうか?タロイモがどんなものか知らなくてもこれはできるでしょう。
正解は①
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近年、作物を絵や写真で出題するという問題は増えているように感じます。資料集やデータブックに出ているので見ておきましょう。もちろん、細かく覚える必要はありません。
魚も出題を見たことがあります。ちなみに、「はまち」と言われたときに、魚なのか貝なのかわからない(というか、貝だと思って解いていた)という生徒が過去にいました。スーパーなどに買い物に行かないせいなのですかね。勉強のために日頃からスーパーに行きましょう!というのは好きではないのですが、ある程度常識的な判断はできるようにしてほしいと思います。
問4
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これも一生懸命考えれば答えに辿り着ける。
まず、旧植民地・信託統治とあるが、要するに支配していた国のことである。そして、ODAは政府開発援助、つまり、その国が相手国に援助するお金である。さまざまな形があるが、そこまではこの問題では必要がない。
ODAはどのような国に与えるだろうか?まず、旧宗主国が旧植民地に与えるパターン。これが一番考えやすい。次に、つながりを深めたい国に与えるパターン。例えば、産出する資源を輸入したい時につながりを深めるために与える、などである。もちろん、つながりというのは軍事的な目的もありうる。その国と軍事的なつながりを深めるために援助をするのである。
オセアニアについては想像しづらい地域かもしれないが、資料をしっかりと読む。
アメリカはマーシャル諸島・ミクロネシア・パラオが旧植民地。ということはこの地域の丸が大きいものを選べば良い。キである。
オーストラリアはこの地域の大国である。周辺国が発展することで恩恵もあるだろう。ということはこの地域へのODAは大きくなるはずである。クである。そうしてみると、パプアニューギニアの丸が大きいのがわかる。
日本はこの地域とのつながりはあまり強くない。アメリカやアジア諸国との結びつきが強い。したがって、丸が小さいカである。
正解は④
問5
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PとRで迷う人が見られたが、冷静に考えてほしい。
まず、Pはニュージーランドはオーストラリアやサモアからの移民が多く、カナダはアメリカからの移民が多いとある。地理的に近接しているというのがその原因だろう。
Qの共通する国からの移民が急増しているというのは中国のこと。当然シ。いつも言っているが、21世紀になって急激に伸びているのは中国の経済成長のせい、というのはかなりの確率で当たる。
Rについては、2015年の移民の送出国別順位の違いというと、「イラン」「パキスタン」である。これは難民が発生しやすい国でもある。両国とも宗教的・外交的にさまざまな問題を抱えている国だからである。でも、政策的にどんな違いがあるのかはよくわからない。というか、そんなこと知らないという生徒が多いように思います。とりあえず、答えを出すなら、この程度の考え方でいいと思います。
正解は⑥
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ニュージーランドは難民の受け入れに積極的な国です。それほど人数は多くないですが、手続きもスムーズですし、国とNGOが協力して難民の方がきちんと生活できるような体制を整えるそうです。
国名 | 難民発生数 |
シリア | 670万人 |
アフガニスタン | 270万人 |
南スーダン | 230万人 |
国名 | 難民受け入れ数 |
トルコ | 370万人 |
パキスタン | 140万人 |
ウガンダ | 120万人 |
スーダン | 110万人 |
ドイツ | 110万人 |
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ちなみに、日本の難民受け入れ数は2018年に42人だそうです。多いからいい、少ないから悪いというわけではありませんが…
問6
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送出国と受入国両者の人口異動を引き起こす原因を考える問題。
まず、移動する要因として経済的な要因が考えられる。「貧しい国」の人が「豊かな国」に移動するというパターンである。日本でも発展途上国からやってきた人というのが見られるだろう。とすると、②と⑤は正しいことになる。また、住環境の悪化というのもその国を出ていく原因になる。これは、単純な環境もあるが、戦争が起こったなどもこれに入れていいのではないか。①も正しい。そして、人口が増加すれば、住環境や雇用機会は悪化する。④も正しい。
③が一つ目の正解。少子高齢化が起こるということは若い人が減るということである。移民するのは当然若い人の方が多い。歳をとると、新しいことにチャレンジするより、今までの環境で過ごすことを選択する人が多いのであろう。
受入国側で⑥も正しい。多文化主義をとっているということはさまざまな背景を持つ人を受け入れるということ。したがって、そのような国にはいろいろな国からの人が集まる。そして、⑧も正しい。労働力が足りなければ移民を受け入れて労働力を補填しようとする。日本がEPAを結んで介護士などを受け入れているのがその例として挙げられる。
⑦のデジタルデバイドがもう一つの正解。情報格差があること自体が人口移動の原因にはならない。
正解は③・⑦
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