共通試験 21−3

問1

100万都市の規模感

日本の人口 = 1億2600万人

100万都市が10あると、合計人口1000万人 → この程度しかあるわけがない

中国の人口 = 14億人

100万都市が100あると、合計人口1億人 → この程度は十分にありうる

点が一番多い④は中国 = ウ

次に点が多い③はインド(北側はヒマラヤ山脈など山地なので人口が少ない)

アは海岸線が南側・東西に伸びている、イは海岸線が東側・南北に伸びている
→ この海岸線沿いに大規模な都市は多いはず

①がア(アフリカ・ギニア湾沿岸)、②がイ(南アメリカ・大西洋沿岸)

正解は③

問2

まず、クが韓国。0〜14歳の人口が極端に少ない。韓国の出生率が1を切っているというのは必ず覚えておくこと。

次にキがケニア。ケニアは発展途上国であり、第一次産業がさかん。進学率も低く、結婚する年齢が低い。また、第一次産業は子どもを重要な労働力とみなすため、出生率も高い。一般的に発展途上国は出生率が高い。

最後にカがオーストラリア。他の2つに比べるとバランス良く人口が分布しているが、オーストラリアは移民が多く、労働力人口(15〜64歳)が多いのが特徴。

次に、国全体と人口1位の都市(首位都市)を比べる。首位都市は産業がさかんで、多くの労働力人口が周辺の農村地帯などから流入する。すると、全てのグラフでaよりbの方が労働力人口の割合が高い。つまり、bが首位都市ということになる。

正解は②

問3

かなり知識によった問題。

①は正文。この問題の地図を見ると正しいとわかる。

②は誤文。東南アジアではゴム農園、ラテンアメリカではサトウキビ農園で農業に従事するものが多かった。

③も誤文。西アジアに移住したインド系の人々は単純労働(土木建築など)に従事するものが多かった。油田開発をしたのはメジャー。

④も誤文。インドではバンガロールを中心にICT産業は発展している。インド工科大学など国家としての政策もその背景にある。ただし、カーストなどの影響で有能な人材の海外流出が続き、それがアメリカへの移民につながっている。GAFAMなどでインド系の社長が多くなっているのはその影響。

問4

必要はないが、地名と特色の確認。

Aは中央区。戦前から中心業務地区である。戦後はドーナツ化が進み、人口が減ったが、近年タワーマンションなどが建設され、都心回帰が起こっている。都心回帰の考え方はセンター試験でも出題が何度かみられる。

Bは杉並区。山手線の外側である。この地域は関東大震災後に開発が進んだ地域。

Cは多摩市。戦後にニュータウンが建設され、爆発的に人口が増えた。現在はニュータウンの老朽化、高齢化の進展により人口は伸び悩んでいる。

以上のことから、Aはシ、Bはサ、Cはス。

正解は③

問5

まず、「別荘などの住宅」という項目が目につく。当然、観光地にたくさんあるはず。ということは、Eがタ。

次に、高齢化や過疎化が進むと空き家が多くなる。ということは、Fがツ。

最後に、転出者や転入者が多いということは人口の出入りが激しく、長期間住んでいる人は少ないということ。その人たちは賃貸住宅に住むことが多いであろう。したがって、Gがチ。

正解は②

問6

xについて。都心部・副都心と郊外を結ぶバス専用レーンは地図の下方に見える2006〜17年に造られたもの。最初に作られたのは、中心業務地区と駅を結ぶものなので、この文章は誤文。

yは正しい。2000年代半ば以降、地下鉄路線の長さが急激に伸びている。

正解は③

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