コハルさんたちはまとめとして,気候変動などに関連した世界各地の自然災害の原因について,各班で調べてカードに書き出した。次のa~dは,タカシさんの班とコハルさんの班のカードであり,以下の会話文は,その内容について意見交換したときのものである。会話文中の空欄タにはaとbのいずれか,空欄チにはcとdのいずれか,空欄ツには以下の文GとHのいずれかが当てはまる。空欄タとチのそれぞれに当てはまるカードと,空欄ツに当てはまる文との組合せとして最も適当なものを,以下の①~⑧のうちから一つ選べ。
タカシ 「自然災害には複数の原因があり,“災害のきっかけ”と“災害に対する弱さ”に分けられそうだよ」
コハル 「なるほど。そうすると,“災害に対する弱さ”に対応するのは,タイの洪水についてはカード( タ ),東アフリカの大干ばつについてはカード( チ )だね」
タカシ 「被害を軽減するためには,“災害に対する弱さ”への対策を講じるとともに,“災害のきっかけ”が起こる状況を事前に知っておく必要がありそうだね」
コハル 「タイの洪水については,例えば,タイの雨季に降水量が多かった事例と( ツ )事例とで周辺の気圧配置や気流などを比較すると,タイでの“災害のきっかけ”を考えるヒントが得られそうだよ」
( ツ )に当てはまる文
G 雨季に降水量が少なかった H 乾季に降水量が多かった
“災害に対する弱さ”への対策を講じる、とあるのでこれは対策ができることであり、“災害のきっかけ”が起こる状況を事前に知っておくとあるので、これは対策はできないが事前に知ることができることです。カードを見てみるとそれぞれ「自然に起こること」と「人によって起こされたこと」に分けられます。すると、自然によっておこることは災害のきっかけ、人によって起こされたことは災害に対する弱さだとわかります。
また、雨期に降水量が多いと洪水が起こりますが、その対策を考えるためには正反対の状態を考えればよいはずです。すると、雨期に降水量が少ない状態が出てきます。両者を比べると、洪水が起こる条件がわかるはずです。問題に書いてあることの反対の言葉を考えるというのはテストを解くときのテクニックです。意識してみてください。
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