くり返す対立で,国を追われる人々がいる

難民とは

紛争や人権侵害から住み慣れた故郷を追われ、逃れざるを得ない人びとのこと。 難民となる前は、私たちと同じように家や仕事があり、大切な人との日常がありました。 逃れた先での生活は、失った「当たり前」を取り戻すことからはじまります。 ここ日本にも、そんな難民となった人びとが逃れてきています。

難民の発生する原因

(    )、(    )、(    )

→ 民族対立が絡んでいることが少なくない

例)

(    ) ・・・ ツチ族とフツ族の対立から大規模な内戦に発展。ベルギー時代の差別的な分断統治が原因の一つ

ミャンマー ・・・ イスラーム教徒である(    )の弾圧。イギリス統治時代の民族移動政策が原因の一つ

ウクライナ ・・・ ロシアによる特別軍事作戦によって国内に居住できなくなった人が外国に逃れる

(    ) ・・・ 2011年の「アラブの春」によって独裁政権から弾圧されてきたイスラーム教スンニ派の人々が民主化を求めたことから内戦が勃発。内戦は現在も続き、多くの人が難民となっている。

難民と民族問題

近代国家は,共通の文化・言語をもつ民族のまとまりを中心に形成された(    )(民族国家)を理想としたが,現実には一つの民族によって成り立っている国はほとんどなく,多くは(    )である。多民族国家の場合,どの言語が公用語として使われるかによって,それ以外の言語を母語とする人々は政治的・経済的に不利な立場に立つことになる。また,多数派の民族が少数派の民族よりも政治的に優位に立つことによって不平等が生じ,対立が生まれることもある。民族問題の多くはこうした背景をもつ。 

民族問題のさまざまな背景 

 第二次世界大戦後,東西冷戦とよばれる構図が形成され,世界は資本主義陣営と社会主義陣営にわかれて対立する状況が続いた。しかし,ソ連の崩壊によってその構図がくずれ,1990年代になるとそれまで東西陣営の支援によって支えられていた脆弱な政治体制をもつ国の多くが崩壊し,(    )が続けておこった。紛争は2000年以降も一部の地域で長期化する一方,イスラーム原理主義などの宗教を掲げる勢力が台頭するほか,テロリズムという新しい形をとるようにもなった。アメリカ同時多発テロ事件のアルカイダや,イラク戦争やシリア内戦をきっかけに活動を活発化させたISILはそのような例である。 

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